QRコード大国 | 中国隔離day5
昨日の日記に、「隔離生活ではほとんど真新しいことは起きない」と書いた。それは完全に間違っていたようだ。
隔離ホテルでは、スタッフによるPCR検査の他に、自分で実施する抗原検査があるのだが、抗原検査は自分で結果の写真を撮影し提出することになっていた。
もちろん私は毎回提出していたので、番組スタッフからの「hiroko!抗原検査をちゃんとアップロードしてる?」の問いにも、自信満々で「してます!!」と答えた。しかし、私が提出していたのはホテルだけで、本来は広州市の健康コードのアプリでも報告をする必要があったのだ。
よくよく聞いてみると、隔離初日に広州市の健康コードの申請をしなければならなかったことが発覚した。
説明には、「抗原検査の結果は早くアップロードしないと無効になる。それはあなたの責任になる。」という恐ろしい文言が書かれていた。(翻訳した文章なので本当のニュアンスはわからないが。)もうすでに3回の抗原検査が終わっていた。
これで隔離が延長になったり、検査の数が増えたりしたらめちゃくちゃダルい。。呑気に隔離生活を謳歌していた昨日までの自分に忠告したくなった。
しかもこの健康コードの登録には中国の電話番号が必要だ。私はまだ中国のSIMカードをもらっていないので電話番号は持っていない。(なんとも外国人に優しくないシステムである。)
番組スタッフが協力してくれて、なんとか健康コードをゲットすることができた。その作業をしてもらっているのを待っている時間はめちゃくちゃ長く感じた。なんだかどっと疲れた。
健康コードはQRコードで、その人の状況によって色分けされている。私は隔離中なので健康コードは赤色だ。これが緑になれば自由に行動できるというわけだ。
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私のホテルでは毎日500mlペットボトルの水が2本支給される。それ以上欲しい場合は購入しなければならない。
私はプロテインを1日2回飲むので、それだけで400mlは無くなってしまう。更にトレーニングと練習を毎日している上、コーヒーも飲みたいので、残り600mlで1日過ごすのはかなり厳しい。
ホテルのwechatには、一昨日追加で水を買いたいという旨を送ったのだが、まだ水は届いていない。
たまらず催促してみると、「3元」の一言とQRコードがぶっきらぼうに送られてきた。どうやら支払いが先だったらしい。
中国の決算サービスアリペイの登録を試みるが、上手くいかない。
何回やってもエラーになるのでとうとう諦めてしまった。
私はいま、水の一本も満足に買えないのか…と無力感に苛まれた。
できるだけちびちび水を飲んで乗り切った。
健康コード然り、中国のQRコードへの信頼はいかつい。QRコードに翻弄された1日だった。
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なんか今日は、健康コードとアリペイのせいで、ずっと画面と睨めっこしていたな。少し憂鬱になってきたのでシャワーを浴びよう。
そう思い、シャワーヘッドを手に取ると、シャワーヘッドとホースを繋ぐ金属がボロボロと剥がれ落ち、見事にシャワーヘッドが取れてしまった。
えぇ…
シャワーヘッドの外れたホースのあまりの頼りない滑稽な様子に、イライラを通り越して笑ってしまった。
シャワーヘッドを失ったシャワーは、もうただのホースで、そして直線的にしか水が出ないので、半端ない水圧だった。ここにきてシャワーヘッドの有り難みと必要性を知ることになるとは。まるで水浴びする犬のような気分だった。
すぐにホテルに替のシャワーヘッドをお願いした。
シャワーヘッド壊すし、夜中に虫除けスプレーもってこいと言ってくるし、支払ってない癖に水を催促してくるし、甲殻類アレルギーだから食事も特別対応してもらっているし、ゴチャゴチャうるせえ客だと思われているだろうな。
翌日、替のシャワーヘッドが届いたが、上手く取り付けることができない。
これ以上ゴチャゴチャいうのも面倒なので、しばらくは犬の水浴びスタイルを続けようと思う。
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