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「パスト・ライブス/再会」を見た

パスト・ライブス/再会 を見てきました。

むしゃくしゃする夜に見に行ったら、心がとても洗われた。

3つの時代に分かれて描かれる。
・主人公ノラがカナダに移住する前、韓国での少女時代。幼馴染との淡い初恋。
・ニューヨークで作家として歩み始めた20代のノラと、韓国で大学生になった初恋の彼のオンラインでの再会。
・そして、現代。ニューヨークでアメリカ人と結婚したノラと、彼女に会うためにやってきた韓国人の幼馴染の彼。

移民の話でありつつ、テーマは誰もが思うような「あのとき、もしこうしていたら…。」という人生の分岐点の話だった。

「主人公が20代だったら違う結末になっていたかもしれないけど…」っていう結末だったけど、40の私には納得がいったし、涙がこぼれた。

10代のころの私、20代のころの私、それぞれの時代に出会った人の中でそれぞれの時代の私が生きている。
輝いていたり、悲しんでいたり、悩んだりしてるだろう。
今の私は、その延長線上に生きていないかもしれないけど、過去の延長線に生きていないことが今の自分を否定するものでもない。

あのときこうしたら…?って人生の分岐点での決断について考えることがある。それぞれの分岐点の後の様子をパラレルワールドで追いかけられたらいいけど、今あるのは今の私の現実ひとつだけ。

それぞれのポイントで私は一番の決断をしてきたんだと思う。

この映画のエンディングは、昔と今の自分、どちらもまるっと受け止める、そんな結末で、感動が止まらなかった。

それともう一つ。

この映画では「イニョン」という「縁」の概念が出てくる。
すれ違う人、お店で隣に座る人、友達、恋人、親、子
みんな前世でつながりがあったのかな。

これから出会う人も、きっと会う運命にあるのかもな。

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