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なゐのすさびあらしめず

地鎮祭等の祝詞にある言葉。
地震火具土の荒びあらしめず
「なゐ(地震)かぐつち(火具土)のすさび(荒び)あらしめず」と読みます。
地震や火による災いがありませんようにとの意味であります。

宮崎神宮のブログから


なゐの神
って、聞き覚えはあったけれど、どういう神なのかは、うっすら...としか知らなかった。

先日、なゐの神の祝詞を教えていただき、浄書しました。

他の祝詞とともに、毎日奏上しております。


その祝詞のことをもう少しくわしく知りたいな、と思ってググってたところ、冒頭に引用させていただいた記事がヒットしました。

宮崎神宮
という、宮崎県宮崎市に鎮座される神社さんの公式サイト内ブログです。

宮崎神宮?
宮崎?
なんか、ここ最近、妙に身辺に登場する土地です。

いや…もっと言うと、今わたしが住んでいる所は、町村合併前までは「宮崎村」って名称だったんですが。
ははは。


どうやら、
なゐの神
とは、一柱の神の御名というわけではなさそうです。
地震に関わる神様方の総称というか…
印象としては、役職名?みたいな感じ。

武甕槌大神、経津主神、大国主神、少彦名命
などなどが、「なゐの神」をリサーチすると登場する。

「なゐの神」の神社としては国内唯一、名張にあるらしい。

名張か…名古屋から大阪へ行く時いつも乗ってた近鉄で、通り過ぎること何十回かという駅ではあるけれど降りたことがないなあ。



古語で、地震を「なゐふり」と呼んでいたそうな。
な=土地
ゐ=居場所
ふり=震う、震える(振り)
で、地震。

神様方のコトバって、けっこう「ダジャレ」みたいなのも多くて。
というか、
ダジャレこそ、神コトバへの入り口
とさえ言えるかと。

だとすると、
「なゐ」=「ない」=「無い」

起きたことは、はっきりとわかる。
けれど、起きていないことは、起きるまではわからない。

災害などは、まさしく、「起きてみてはじめてわかる、なかった頃のありがたさ」だと思います。

「無いことを祈願する」
これぞ災害への祈願。


よく、脳は否定型を認識できないから、否定型で願い事をどれほど唱えたとしても叶わない...と言われます。
アファメーション文の作り方でしつこく言われることですね。

「困らないように」は「十分に受け取れるように」と書き直しましょう!

みたいな感じ。

地震を筆頭にした自然災害を
「起きないでください」
ではなく
「無いことを願います」
ってするのは、作法にもかなってるなと。


なゐの神への祝詞は、すごい構造になっておりました。

造化三神、天津神、国津神、八百万神々、天地大自然
あらゆる神々に「なゐの神様にお願いします」とお伝えする。
そんな構造。

それほどに願うものが、
「地震、災害、起きないで!」
なんです。

一瞬でたくさんの命が失われ、生活が破壊され、何十年にもわたって土地も荒れてしまいます。
そんな膨大な破壊の力です。
鎮まっていただかないと。

宮崎神宮さんの記事にあった文には、火具土神にも鎮まっていただくようになってます。
地鎮祭の祝詞に...とありますからメインは家庭内。
確かに「火の禍」が大事になりますね。

もっと広域に安寧を願うとなったら…

津波の神様にも鎮まっていただく必要が.....

って思った時。

え、それってスサおっちゃん...もとい、素戔嗚尊?!
ていうか、そもそも水っていったら龍神じゃん?

ってなりました。
くぅ…戻って来ちゃったよ…



オリジナルの祝詞を、数年前に、作成いたしました。
並列にしないほうがいいと思って、別扱いで「今かな」って思った時に奏上してたのですが…。

上の段の連想からしたら…一緒に奏上したほうがいいのか?

なんせ、作成したのは、ズバリの素戔嗚尊祝詞なので.....

その祝詞、プロ祈祷師に監修してもらったのですが。
「なんか急に文章出てきたんだけど見てください」
って送ったら、
「まんまスサさん祝詞だ」
って大笑いされたんですよ…
なんやかんや言って反抗してても、こういうの書いてくるんだなーって。

その時は大いに不本意でしたが…

その自作の祝詞は、

「わたしのこの手によって、あなたに尽くしますから、世が平らかに安らかになるようご加護をお願いします」
的な内容です。

というか、そういう内容になってるよと監修の祈祷師に言われて、自分が書いたテキストの内容が把握できた...っていう。
もうほんとにどうにかして、この頭。

無意識でやってたら効力ない、っていうのを、ここんとこ何回も言われるんです。

わからないことにしてる、っていう気は全然しないんだけど。
そうしておきたいから、そうなってる...のだろうなあ。
くそぅ。


いやぁ。
まさか、こんな勤勉さを発揮する日がこようとは。

10年前くらいのわたしなら、「んなわきゃない」って取り合わなかったでしょうね。

内なる天邪鬼を、調伏しなくてはならんのですよ。
踏んづけて言うこときかすんではなくて。
笑わせて楽しくさせて、キャーキャー言いながら自分から率先してやってくれるように。

けっこう、いい感じの関係性にはなってきてると思ってます。

なゐの神の祝詞から、緋呂式祝詞への連想で結びが発生してしまったので。
また、少し進むかな。

進めたいね。



TOP画像は、笑うお不動様
型としてお納めし、そこから作られた見本を一体頂戴しました。


白い陶土の「笑う不動」
わたしが作ったのは油粘土による原型でした。

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