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空海は普通の人 京都くま蝉①

くまちゃん復帰から、3回目のイベント。
今回は、京都。
幸いにも、比較的近場でのイベント開催が続く。
ありがたく、当然、告知があった時から行くことは決めていた。

12月9日
京都くま蝉当日。
とてもよいお天気で、薄着で出かけた。
それでも、かなりの距離を歩いたため、久しぶりに汗をかいた。
羽織もストールもほぼ出番なし。
空は青く、日差しは眩しく。
このイベントの性質を表しているかのような陽気だった。


今回は、わたしの友人達が共に参加した一日目。
めちゃくちゃ好き、というものについては、あまり人を交えず一人で噛みしめたい、というところがあるわたし。
くまちゃんのイベントも、人を誘っていくということは珍しい。

それでも、今回は、誘った。

絶対に参加すべきだ、と感じる人がいたから。

結果的には、正解だったと思う。
まだ、直接、参加した感想を聞いていないけれど。
たぶん、正解だったと思う。


京都セミナーのテーマは、空海。
そして、坂上田村麻呂。

彼らが、どう生きたか。
何を願い、何のために動いてきたか。

くまちゃんのビックリ体験エピソード披露で盛り上がるのは、毎度のこと。
タクシーの中に携帯を忘れたけど、帰りに呼び止めたのがその同じタクシーで、車の中に誰の目にも触れないで残っていて、無事に帰還した...という話。

わたしも以前、混雑する名古屋駅新幹線改札前のトイレにスマホを忘れたことがあった。
全く気付かず改札を出て、太閤通り口へ抜け、迎えに来てくれているはずの家族に連絡を...と思ったところで、紛失に気付いた。
トイレで時間を見たのは間違いないので、慌てて出てきた改札へ戻り、事情を説明して中へ通してもらおう...としたところ。
ブースにおられた駅員さんが、
「どんなスマホですか?」
とご質問を。
わたしは機種を伝え、特徴として、当時使っていた自作ケースにプリントしたイラストを伝えようとした。
「裏面の絵が、龍とか鳳凰(じゃなくて朱雀だけど、こういう時には鳳凰って言った方が通じるという経験則)とか...」
という説明を、駅員さんが途中でさえぎって
「四神の絵ですか?!」
と、食い気味に尋ねてこられた。
え、それをアナタが言ってしまってはイカンのでは...とは思いつつ。
<四神>っていう単語が出てくるってことは、このお兄さんそういうの好きなのか?など、思いつつ。
「はい、そうです」
と答えたところ。
駅員さんは笑顔で、カウンターの下から、わたしのスマホを取り出したのだった。

スマホ無くすって、生きた心地がしない。
目立つケースに入れてて、本当に良かったなと思った。
誰も同じモノ使っていないヤツだし。

 

話がそれた。


歴史上の偉人はほぼもれなく小説やマンガのネタになっている。
空海は、その中でも出番が多いお方だろう。
エンタメ要素満々のものからガチ歴史ものに至るまで、あらゆるキャラクター像で描かれている。

もちろん、本当はどんな人だったのか...などは、誰にもわからない。

が、そこは。
人に備わった、素晴らしき力「想像力」の出番だ。


空海がどれほどの天才で、どれのほどの偉人だったのか。
そういうことは、散々語られているけども。

空海にせよ坂上田村麻呂にせよ、
最終、究極的には

「みなに幸アレ」

しか、なかったと思う。

くまちゃんの話を聞いていると、より、そんな気がする。


空海
空と海
つまり、地球。

そんな話がテーマの一日。

懇親会まで終えて、宿へ着くと。
カウンターに、地球儀が置かれていた。

10月にも宿泊したゲストハウスだったが。
あの時は、なかった気がする。

お宿のカウンターに置かれていた地球儀。
真魚(まお)は、空海の幼名。

 

わたしは、泰平の世を創りたい。
そのために、作品を生み出す。

人、ひとりひとり
皆が、それぞれの「泰平」を見つけていけば。
おのずと、世界が…
天下が
泰平になる。


空海を
「まれに見る天才中の天才」
として見ることは、簡単だ。
歴史が物語る事象は、どれも、それを自然に、感じさせる。

けれど。
「空海は、普通の人」
そう捉え直すと、まるで違った世界が見えてくる。

あの人だからできたこと。

誰かに「天才」「偉人」というラベルを貼ることは、
同時に、
「だから自分は、できなくてもしかたない」
という答えに結びつく。

そうじゃない。
それじゃあ、違うんだ。

「普通の人だった。
だから、めちゃくちゃ考えて、工夫して、圧倒的にやり抜いた」

わたしには?
何ができるだろう?


ひとりひとりが、そうやって、考える。
そして、実行する。
ほんの小さなコトでもいいから。
やり遂げられなくても、いいから。
ちょっとだけで、いいから。

その集合が
一滴が
やがて集まって、大きな流れになっていくんだから。

泰平の世
という、流れに。



そんな、京都くま蝉の、1日目。
翌日は、東寺だ。
LOVE東寺。

幸しかない。

 

 

最後に。
坂上田村麻呂と、蝦夷の阿弖流為を題材にした作品を貼っておく。
大好きな一作なので。


空海は、断然、こちら
空海と最澄の物語だけど、坂上田村麻呂もチラッと出てくる。


くまちゃん/おりられオジさん/作家・パペットカウンセラー鈴木幸一さん


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