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2023.Dec 11 La Scala Parisにて

2023年12月11日。

いよいよ待ちに待った日がやって来ました。
朝5:00に起きて、BarcelonaのEl Prat空港に向かいます。
外はまだ真っ暗。
移動のタクシーの中で、はやる気持ちを抑えつつ久々にInstaとXに投稿し、皆様からのリプで改めて緊張したりして…😂

仕方ないですよね。
角野さんのファンになってから4年10ヶ月経ち、なんとまだ一度もコンサートに行ったことがないなんて‼︎
MCBのファイナルを観に来ていた角野さんご本人とお会いしたのが2年前。
(Maria Canalsのファイナルに行って来た!特別ゲスト登場篇はこちらから↓)
https://note.com/hiroko_h_t/n/n1cb1b4850852?sub_rt=share_b

ええ勿論4年10ヶ月の間に何度もヨーロッパ公演があって、行く機会はたくさんありました。ファンになって初期には仕事との折り合いが合わず断念し、ショパンコンクールはチケットを手に入れたのに、レジデンスカードの更新が間に合わず、期限の切れた期間に旅行するときには特別な書類を発行してもらわなければならず、ギリギリ発行してもらえるかなぁと心配しながら申請して…案の定‼︎ここはスペインなので予定は未定。やっぱりね😭
泣く泣くワルシャワ行きを断念しましたよ。
そしてMCBの後2年間は、病気で行けなくなるとは..。2度の手術も乗り越えてやっと…やっと…
角野さんの音粒を浴びる瞬間が刻一刻と迫って
います。

オルリー空港到着。無事お友達のパールピアスさんとも会えて食事の後、いざ会場へ。

会場のLa Scala Paris

ホールに入るとアップライトピアノとグランドピアノの2台がステージにセットされていました。
プログラムで今日のセトリを確認した後、SNSを通じてお友達になった方々と挨拶。

そしていよいよ開演です。

Photo by Nakady 

1曲目のスケルツォで度肝を抜かれました。そしてショパンコンクールを思い出したのは私だけではないでしょう。でもあの頃とパワーもinterpretationも違う。情感たっぷりの演奏に「スケルツォ」だということを忘れて別の曲じゃないかと思うほどでした。
勿論それに続くノクターンも素晴らしくどの曲も以前の角野さんの演奏(streamingで見る限り)を遥かに超えた演奏でした。
そしてショパンのノクターンに続いて角野さんのノクターン。NY摩天楼の夜景を見ながら聴いたら最高かなと思わせるような……..しっとりと叙情的でありながらジャズのエッセンスが盛り込まれた曲(あくまで個人的な見解です)。
続くバッハのパルティータは、的確で端正なバロックの中に実にうまくjazzを融合させたように感じました。本当に角野さんのバッハはジャズだなと体感できた瞬間でした。

演奏中の角野さん


休憩を挟み、久石譲さんの世界に我々を誘う角野さん。千と千尋の神隠しも生で聴くことができるなんてもう涙です。
そうして今度は雰囲気をガラリと変えてKapustin。私は他のピアニストがKapustinを弾くのをそんなに数多く聴いているわけではありませんが、角野さんのKapustinが世界最高だと思っています。
クラシックピアニストの中ではピカイチのリズム感を持っている角野さん!客席の皆さん全てがクラシックに興味のある方だけではなかったと思うので、このコンサートのアクセントになっていたと思います。いや本当にカッコいい‼︎
そして間髪をあけず、「胎動」
寄せては返す波のように動く右手。勿論音もそんな感じに聴こえて…音が生命の芽生えのように脳内映像として再生できる曲。本当に美しい。
続いて待ってました「追憶」
ショパンコンクールの時のことがフラッシュバックします。涙なしでは聴けない。
streamingで観た時はショパンへの憧れ、尊敬、葛藤や悲しみそして決意を感じていましたが今は余裕すら感じさせる。あの頃とは違うんだとはっきり感じました。

Photo by Nakady

その余韻を残しながら、ラベルのボレロ。
アップライトピアノで抑え目にppで始まりました。
少しずつ盛り上がっていきます。
私は踊りをやっていたせいか、この曲はモーリスベジャール振付でジョルジュ・ドンが踊ったボレロが真っ先に思い出される曲。
その事を頭で想像していた矢先、えっ⁈
左手はアップライトピアノ、右手はグランドピアノ‼︎客席に背を向けて弾き続ける角野さん!
なるほど‼︎盛り上がりを上手く表現されている‼︎
曲はどんどんffに向かってる‼︎
そしてグランドピアノに向き直りどんどん盛り上がり物凄く強く激しく…ゾクッとする程凄い熱量だ‼︎

凄い‼︎凄すぎる‼︎


拍手とBravoの嵐‼︎
あぁ…これが角野隼斗なんだ‼︎
もう感動で言葉にならない!
角野さん自身も満足した表情でお辞儀をし袖へ。


Paris公演プログラム

アンコール1曲目は、Nat King Coleの”The Christmas Song”
あぁ..なんてしっとりと歌い上げるんだろう🥹
途中ボレロのフレーズもちょこっと織り交ぜてユーモアたっぷり。
クリスマスソングの中でも最も好きな曲。
拍手が鳴り止まない‼︎
再び登場して、Kapustin の
“Eight Concert Etudes Op. 40 Intermezzo”
アンコール2曲目はガラリと雰囲気を変えて拍手‼︎
そしてトークタイム。最初はフランス語、その後は英語でご挨拶。
そしてご本人から来年のSalle Gaveauでのコンサートの告知。
はい!もうチケット購入させていただきましたよ。
そして3曲目は、7 levels of "Twinkle Twinkle Little Star"(きらきら星変奏曲)。この曲を弾き始めると観客の皆さんから笑いが起こる。皆知ってる曲ですからね☺️
世界中の人が知っているある意味お約束の曲😆

きらきら星はクラシックファンであっても、そうで無い人も角野さんのファンであってもそうで無い人も皆安心して聴くことができる曲。
そう言った意味でもこの曲の変奏曲を作ったのは流石です‼︎

拍手とブラボーの歓声が止まりません‼︎

流石にもうアンコールは無いよってピアノの蓋を閉じて…皆から笑いを誘う角野さん。

もう何度袖からステージに出てこられて挨拶されたかとか、アンコールを何曲演奏したかとか、後からこのコンサートに来られた方のツィート見てわかったくらい興奮していました。

終演後ロビーで未来ちゃんを発見。
やっぱり観に来ていた‼︎Parisにいらっしゃることはわかっていたので、もしかしたら…と思って声をかけさせてもらいました。少しだけお話しして、「美智子先生ともお会いしたかったです。」という話をした矢先、未来ちゃんが手で示した先には美智子先生が‼︎

美智子先生ともお話しすることができて写真まで一緒に撮ってもらい大満足でした。

ロビーにて

先生とお話ししている最中に、トルコから来たという女の子が「Cateenさんのお母様ですか?」と聞いて来て「Cateenさんは出てこられますか?」と言った直後にご本人がロビーに登場。

彼女が真っ先に角野さんとお話したりサインをしてもらっていると、ファンが角野さんをあっという間に囲んで!(まぁ私もその1人なんですが💦)

ルイサダ先生も、角野さんと笑顔でハグ。
素晴らしかったよ‼︎とおっしゃられてました。

私も程なく角野さんとお話しすることが出来て本当に嬉しかった‼︎
ここまで来た甲斐がありました。

生まれて初めて聴いた、角野さんの生音は、私の想像を遥かに超える素晴らしいものでした。

ありがとう角野さん‼︎

貴方は本当に凄い‼︎素晴らしい音楽家だ‼︎

ホテルに戻っても、Paris在住のインスタのフォロワーさんとお互いに興奮して眠れないとか来年のコンサートの席の話をしたり…。
コンサート当日Paris入りして疲れているにも関わらず眠れない夜となりました。

コンサート前にお会いしたLollipopさん、会場でお会いしたAzusaさん、Nakadyさん、Patriniaさん…
お会いできて嬉しかったです。
こうやって角野さんが人って言うか、縁を繋げてくれる。

皆さんと再会を誓ったParis公演でした✨

さぁ明日はLyon公演だ🔥


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