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スザニの刺し方(ステッチ)〜イロキことクロス・ステッチ

イロキは、中央アジア含め世界各地で刺されているクロス・ステッチのことです。スザニのような大きな布、さまざまなものを収める袋まで、イロキを見ることができます。

クロス・ステッチだけで一種の「沼」なので、あくまで中央アジアの一部限定エリアに特化した話だと思ってお読みください。
さて、イロキのスザニは勤務館には所蔵しておりません。刺繍袋にはイロキがたくさんあるのですけどね。国内で知る範囲では、岡山県立美術館さんがイロキのスザニを2枚、所蔵されています。なかなか実物を見ることはできないかもしれませんが、同館公式ホームページで所蔵作品情報が公開されています。

勤務館が所蔵する刺繍の袋は例えば文化遺産オンラインで見ることができ、

がありますが、館蔵品データベースを公開したり、文化遺産オンラインに登録した時期は粗い画像しかネットに載せない方針の時代でしたので、上のリンクの画像はアラアラで見られたクオリティではありません。ステッチは到底見えません、あしからず。
クロス・ステッチのディテールは次をご覧ください。

ついでにもっと拡大しておきましょう。このへんは趣味の世界ですが…。

マクロで見た刺繍袋の部分 広島県立美術館蔵

イロキを多用するのは、民族的にはウズベクのラカイ人、地域的にはシャフリサブスとされています。

さて、クロス・ステッチの刺し方は言うまでもないですが、刺し方の一例は刺繍糸メーカーを始め、たくさんの方々が紹介されていますので、本稿では省略いたします。次にオリムパスさんの刺し方ページ、DMCさんの刺し方動画をリンクしておきます。

イロキを刺す際の中央アジアならではの特徴あるいは独自ルールがあるかもしれませんが、現段階ではまだ掴んだ実感がありませんので言及しません。

イロキ以外のステッチが気になる方は、次の記事もご覧ください。

ではまた次回をお楽しみに。