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ミニマリストになっていく過程

私は2016年の始めに、23年間続けた同人活動を引退しました。
よくある「やめるやめる詐欺」ではなく、本当に同人活動に対する情熱が無くなって、引退を決意しました。

同人引退後は、オタク関係の物(グッズ、公式本、同人誌、円盤など)を次から次へと売り払い、お絵描きソフトもアンインストールして、ペンタブやプリンターなども売り払いました。詐欺ではなく本気の引退なので、これまでオタ活のために大切にしてきた物たちは、本当に不要になりました。

オタク関係の物を処分すると、次はオタク関係以外の物も邪魔だと感じるようになりました。気が付くと、服やバッグなども九割は売るか処分し、それ以外の持ち物もどんどん無くなっていきました。家具や収納グッズも、中に入れる物が無くなって空っぽになったので、たくさん処分しました。

その結果、私の部屋は、いわゆるミニマリストみたいな部屋になりました。

自分から「ミニマリストです」とアピールするつもりは無いのですが、今の自室の状態は、まさにミニマリストのようです。あと、同人をやめて時間が余ってヤケクソで運動しまくった上、食欲も減退したため、体重が10キロほど減りました。死んだ時に運びやすくなって良かったです。

持ち物も肉体も断捨離したことで、家族から心配されましたが、私は今の状態もスッキリしていて良いと思っています。2022年の終わり頃にイラストを再開した時も、PCで絵を描くなんて大げさだとしか思えなくて、ペンタブは買い直さず、スマホにアイビスペイントを入れて描いています。

ところで、ミニマリスト的な考え方は、最初からそうだったという人は少数派で、人生でいろいろな経験をした結果「無駄な物を持たない」という考えに辿り着いた人が多数派ではないかと思います。もしも年齢一桁のミニマリストがいたら、個人の自由とは言え少し怖いと思ってしまいます。

私も、今こうなっているのは、紆余曲折あって同人を引退して、自分の持ち物に対する考え方が大きく変わったことによる結果です。
私は今の生活も気に入っていますが、もしも同人を続けていたら、今もオタクらしい部屋にいたのかもしれないと思うと不思議な気分です。

いただいたサポートは私の老後の資金になります。