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『千と千尋の神隠し』感想

『千と千尋の神隠し』6/29観賞

これまであまりジブリ映画とは触れ合ってこなかったんですが、せっかく特別上映をやってるんだから見てみようかな、と見たことのないものの中で一番興味のあった『千と千尋の神隠し』を見ることにしました。
どうしてこれを選んだかというと、神話や民話が好きだから。この作品は神様がいっぱい出てくると聞いたので。

ちなみにこれまでのジブリ経験は、『となりのトトロ』『もののけ姫』『ハウルの動く城』の三つ。

トトロは大画面で見てみたいなぁ。でも今年もまた金曜ロードショーで流すんですね。これこそ大きな画面で見てみたいよ。

もののけ姫は自分でもびっくりするほど合わなかったですね。日本人の忘れてしまった大切なものをーと当時散々言われてましたが、地方都市に住む私にはごく当たり前のことを言ってるのに日本人の忘れてしまったものってなんだ?としか思えなかった。へー都会はそうなんだーくらい。そんな美談みたいに取り上げなくても当たり前だけどな。と、正直今でも思ってる。

『ハウルの動く城』は原作が好きで、ハウル役の木村さんが好きなので見にいきました。「美しくなければ生きてる意味がない!」とゆーてる木村拓哉最高!(原作でもあのシーンは好きだ!)と思いましたが、映画としてはそこまで好きになれない。
あの原作は、ハウルとソフィーのラブラブバカップルが良かったのに戦争反対とかはいらない。元からそういうテーマの話ならともかく。
原作者はハウルの性格だけは変えないで欲しい、と希望を出して、ジブリのハウルも絶賛してたそうですが、つくづくハウルの性格を変えないでと言ってくれて良かったと思いました。

というくらいのジブリ経験しかないのですが、さて、千と千尋です。

あのですね、始まってわりとすぐの、千尋のお父さんとお母さんが店員も誰もいないお店で「後でお金を払えばいい」って言って勝手に食べ始めるシーンでドン引き。
神様に出すものだから美味しくて途中で食べるのをやめられない、は、わかる。でも、そもそも勝手に食べるというのが受け入れられず、そりゃ豚になるわ…としか思えませんでした。

もしかしたら、神様に出すようなものだから、目にした時点で普通の人は抗うことができず、琥珀とすでに出会っていた千尋だけは抗うことができた、とかいう設定だったのかもしれないけど、だったらそれをわかるように描写してくれないとドン引きです。

そんなことが冒頭から引っかかって、結果的にどっぷり浸って楽しむことはできずじまいでした。

逆に言えば、最初のその違和感がなければ、楽しく見れたなぁ、今になって考えてみるに。

カオナシとか湯婆婆とか銭婆とか坊とか、そう言った脇キャラは好きだったので、いろんな意味でもったいないと思ってしまった映画でした。

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