『後宮の烏 4』感想

『後宮の烏 4』白川紺子 集英社オレンジ文庫 5/3読了

本屋さんに行ったら4巻が出ていました。3巻までは図書館で借りてたんだけど、図書館もしまっていていつ借りられるかわからないので買っちゃった。

3巻までは、これいつ終わるのかな、この巻で終わっちゃったらどうしようと思いながら読んでたんですが、4巻はそういうあたりはどっしりとしていて、どこまで広がるんだろうなこの話、と思いつつ読んでいます。
巻頭にこの世界の地図も載っていて、頭の中でいろいろ考えるのも楽しい。

烏妃のところに事件が持ち込まれるのは変わらないけれど、烏妃に関わることと烏妃としてではなく彼女自身に関わることが少しずつ深くなって行くのが楽しいです。

ただ個人的には、あまり皇帝とどうにかなってほしいとは思っていないんですよねぇ。
彼女と彼の行先もこの話の大きなテーマの一つになっていくんだろうけれど、この話にあまり色恋を求めていないので。勝手な話だけれど。
それはそれで素敵なことだと思うけれど、大前提として、皇帝の後宮には何人もの女性がいるわけで、そういう状態で一番大事な人ができると他の女性はどうなっちゃうの?なんて考えてしまう。

烏妃と出会ったことで皇帝自身の心も成長していっていると思うし、烏妃も成長していっていると思うし、2人がそうなったとしても必然かなとも思うけど、それでもいろいろ気になっちゃう。

まあ一読者が言ってもどうなるものでもないんですけども。

ともかくも、次の話が楽しみなので早く出て欲しいです。

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