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「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day10

「自分の好きなところ」

あんまり考えたことがないんですよね、自分の好きなところ。
自分がどうにも好きになれない時期もありましたが何とか克服しました。
いまは自分のことが割と好きです。まぁだからこそ、悪いところがなかなか治らないんですけども。

そういうわけで好きなところ。
具体的にどういう部分、というのがどういったらいいのかわからないのですが、人から言われたことで印象的だったことが二つあります。

ひとつめは学生の頃の話。

大学の頃の後輩に「hirokoさんと目が合うといつも笑ってくれるからホッとします」と言われたことがあります。
サークル活動でバンドやってるときだったんですが、お遊び企画でバンドメンバーをシャッフルしてやったことがあったんですよね。その子はそのお遊び企画のとき、私たちの学年メンバーに唯一入ることになってしまった後輩。すごく緊張していたらしいんですが、私と目が合うといつも笑ってくれたから安心したと言ってました。
その頃の私は、ちょうど自分のことがあまり好きになれなかった時期。そしてそれをどうにか抜け出そうとしていた時期。
最初に私がやったのは、意識して笑顔を浮かべるというものでした。幸福論の有名な一節「人は幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」というあれを実践しようとしていたんです。

※この一節、私はアランの幸福論だと思っていましたが、調べてみると心理学者ウィリアム・ジェームズの「アズイフの法則」というのも出てきますね。どっちなんだ?

それはともかくとして、なんとかそうやって笑顔を浮かべることで少しでもいい方向に変わっていかないかな、と思っていた矢先、後輩からそう言われて私はとても嬉しかった。
試しにやってみたことで、実際に嬉しくて幸せになったんです。あのとき、確かに私は自分のことが好きになったと、その最初の一歩だったんだと思います。

ふたつめは入院していたときの話。

3年前だっけ? 入院してた時のリハビリで言われたこと。
開腹手術でしたから身体が思うように動かないことはもちろんありましたが、リハビリはむしろ楽しかったです。
理学療法士さんといろいろお話するのも。

その理学療法士さんに「hirokoさんは、あまり文句を言わないですよね」と言われました。
なんのこと?と思ったんですが、訊いてみると、リハビリ中には皆さん結構看護師さんのことをいろいろ言っているのだとか。
あの看護師さんは冷たいとか、言い方がきついとか、呼んでもなかなか来てくれない、こっちは痛いのにろくに薬もくれやしない、などなど。
そう言えばそういう話はしたことがないなと思いましたが、実際に看護師さんにそういうことを思ったことはなかったんですよね。
もちろん看護師さんも人ですから、一人一人性格は違うし、当たりのやわらかい方とそうでない方はいらしたし、いつもニコニコしている看護師さんのことは私も大好きでしたけど。
でも一人一人の看護師さんについて、この人は冷たいとか思ったことはなかったんですよ。
だって検査入院していたとき、手術前などのまだフラットにいろいろ見ることができていたときには、看護師さんのことはみんな優しいって思ってたんですよね。
患者さんだっていろいろで、傍で見ていてもこの患者さんは横柄だなと思うような人もいましたが、看護師さんはそういう方にもみんな優しかった。
それが、手術後にいきなり冷たくなったりするかなあ。
そうして気づいたのが、手術なんて大仰なことでなくても、たとえば頭が痛いとき、風邪をひいているとき、そういうときって健康なときにはなんでもないようなことでムカついたり落ち込んだりしません?
たとえば家族にだって、私はこんなに頭が痛いんだからもうちょっと優しくしてくれたっていいのに、とか思ったり。
つまり変わっているのは周囲の人、この場合には看護師さんではなく、自分自身の感じ方じゃないかなと思ったんです。
私も術後に痛くて、もっと薬入れてくれないかなとか思ったことはあるけど、看護師さんはそういうときにはきっちりセーブするのが仕事だし、意地悪でも何でもないですよね。
看護師さんは別に何も悪くないし、むしろ自分の感じ方やモノの見方が変わってるんだから、看護師さんのことを悪くなんて思えない。
という話をしたら、理学療法士さんに「hirokoさんってすごいですねえ」と驚かれました。
私にしてはこの辺の考えの流れはごく当たり前で、だからすごいって言われても何がすごいのかが良くわからないんだけど、これは素直に褒められたと思っていいのかなと思いました。
大人になってから褒められるってなかなかないから、このことはとてもよく憶えています。

まとまらないまとめ。

ひとつめもふたつめも「自分の好きなところ」としてうまく言葉でまとめられないんだけど、どちらも人に言われて嬉しかったこと。
そんなふうに嬉しかったってことは、誇っていいことなんじゃないかな、だったら好きなところだと言ってもいいんじゃないかなと思ったのです。
そんなことがこれからも増えていけばいいなあとは思いますが、こういうのって意識しないからこそですよね。
頑張ってどうこうなるものではないですが、言ってもらえたことは忘れないようにしたいと思います。

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