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『ミッドナイトスワン』感想

『ミッドナイトスワン』9/10鑑賞

本上映の前の先行上映を見に行きました。
これを書いているのは11/15。つまり見てから2ヶ月が経っているのに、見たときについた瑕が今もまだじくじく痛んでる。きっと痛みが小さくなることはあるんだろうけど、無くなることはないと思う。
そんな映画でした。

私はSMAPのファンだし、役者としての草彅剛が好きだから、本当は先行上映を見て、そのあと公開されてからもう一度見に行くつもりだったんですが、これは無理。あのときついた瑕が痛くて痛くて、とてもじゃないけど二度目は行けなかったです。

もしかしたら、コロナや何か、いまの状況と違っていればよかったかもしれない。去年私は病気をしたけれど、そういう痛みを知る前だったらよかったかもしれない。
いくつも「かもしれない」はあるけれど、いまの私にはこの映画をもう一度見るだけの元気というか、勇気というか、そういったものがなかったです。

感想を見ていると賛否両論あるみたいだし、刺さったところも人によってまるで違うんだろうなと思います。
私が一番刺さったのは、凜ちゃんの最後のジャンプ。あのジャンプの意味が分かったとき、胸を実際に殴られたみたいに痛みを感じました。
いまもまだ、これを書くために映画の内容を思い出すだけでじくじく痛んでいます。

見た直後も、そして今も、感想をといいながら、言葉にならないんですよね。
役者草彅剛はすごかったと思うし、一果ちゃんをやったバレリーナの子も良かった。凜ちゃんも良かった。真飛聖さんは癒しだった。
ただ、本当に胸が痛くて痛くて、できることなら逃げ出したかったし、だけど逃げ出したらずっとずっと気になってしかたがなくて、結局どこかでまた見ることになったと思います。

途中から涙が止まらなかった。
最後の最後、劇場が明るくなる直前の画面で、また泣きました。でもたぶん、哀しいとは違う涙だったんじゃないかと思います。

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