『ナイブズアウト』感想

『ナイブズアウト』1/31鑑賞

この映画が公開される、という情報を掴んでから楽しみで楽しみでしかたがなかった映画。クリスティのような、だけどがっつり現代のミステリです。
探偵役はダニエル・クレイグ。私はあまりダニエル・クレイグの出る映画を見たことがなくて、だから彼はジェームズ・ボンドのイメージだったので、いったいどんな探偵なのかなって楽しみでした。
クリスティとかそれ以前の古き良き時代のミステリ好きからすると、もっと奇矯な探偵でも良かったなあ。変な人っちゃ変な人なんだけど、変さが足りない。
まぁホームズやポワロ、ファイロ・ヴァンスみたいな際立った奇矯さを持つ探偵を期待するのはなかなか難しいですね、現代だと。

ベストセラー作家(ミステリ)である屋敷の主人のために開かれた誕生パーティの翌朝、当の作家が死体で発見される。当初は自殺と判断されるが、探偵はそれでは納得しない。容疑者は前日パーティに参加した家族全員(10名以上)で、みんななにか隠していることがあるらしい。場所は街中からは離れた大きなお屋敷。遺産はとてつもない額が見込まれる。

という王道。でもそこに現代のいろんな問題が織り込まれています。移民問題、フェミニズム、愛国心ほか。ミステリ作家がNETFLIX(だったと思う)から巨額の契約金を積まれても自著の映像化を許さないとかも現代的。

ミステリとしては目新しいトリックがあったわけでもなく、派手なアクションがあるわけでもないけれど、私はこういうの好きだな。犯人が分かったと思ったらひっくり返されるというのも好きだった。むしろ古き良き時代のミステリを期待していったので、これくらいがちょうどいい。

アメリカではすごく評判になった映画のようですが、日本ではあまり宣伝もされてないし最初から小さなスクリーンが割り振られてるし、もうちょっと盛り上がるといいなあ。どうやらシリーズ化するらしいという話も聞こえてきたので、次の作品も期待しています。

あまり関係ないけど、ダニエル・クレイグは身体を鍛えているから、スーツが似合ってかっこよかった。ジャケットを脱いで、白シャツにサスペンダーもよかったわー。
あと惹きつけられたのはダニエル・クレイグの目。薄い色なんだけど驚く程惹きつけられました。
クリス・エヴァンスも出てましたが、彼も鍛えてるから筋肉すごいって思いました。衣装はもこもこニットが多かったのに、それでも隠せない筋肉。なのに萌え袖。
クリス・エヴァンズがいるとついそっちに目が行っちゃう。
ダニエル・クレイグとクリス・エヴァンズが並んでいるのも目の保養でした。

でも実は実は一番私がメロメロだったのはヒロインのマルタを演じたアナ・デ・アルマス。可愛かったなぁ。彼女もやっぱり目に惹きつけられて、目を(そして睫毛を)じっと見ていました。
目の綺麗な女優さんっていいなぁメロメロでした。


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