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『宝石商リチャード氏の謎鑑定6 転生のタンザナイト』感想

『宝石商リチャード氏の謎鑑定6 転生のタンザナイト』辻村七子 集英社オレンジ文庫 6/27読了

この巻で第一部終了。

あーーーーーこれはーーーーーー……界隈の人たちが盛り上がっていた理由がわかったわ。
私はこの作品では特にそういう意味合いでの盛り上がりはなんだけど、もしそういう萌があったなら、この巻の終わり方はそりゃあ盛り上がるよなーと思いました。
ヒロイン…というか正義にとっての女神は女神のまま、正義と彼女がくっつくことはなくマドンナで、そちらの可能性も残しつつ、リチャードと正義の距離も近くなったと。しかも将来的には一緒に住んでるっぽい。なるほどー。

過去巻では、フローライトの姉妹のエピソードがとても好きだったので、姉の螢子さんが出てきて嬉しいです。一度、陽子さんと二人で出てきて欲しいなぁ。

それにしても、正義の実の父親のエピソードは疲れました。いるんだよね、たまにだけど、ああいう人。
何を言っても全部自分の都合のいいように解釈して、話が全然通じない人。そして自分の思い通りにならないとわかったら突如凶暴になって暴れる人。
本当に疲れる。
中田のお父さんは正義のことはしっかり守ってあげて欲しい。ひろみさんのことも。

リチャードはめちゃくちゃ嫌ってる……訳ではないけど、いい顔はしないけど、でも私はジェフも好きなので出てきてくれて嬉しかった。ジェフ自身が結構好きだというのもあるけど、ジェフが出てくるとリチャードがいつもの調子が崩れるというのも読んでいて楽しい理由の一つです。

これまで読んでて、リチャードと正義がどうこうなるのは嫌だなーとあがきながら読んでいた訳ですが(レーベル的にそういう展開はないと思ってるけど)、すでに刊行されている第二部のラストを読んだ方々がめちゃくちゃ萌えているのを見てしまったので、いろんな意味で諦めた。
このシリーズは、他のコージーと同じく、短絡的に誰と誰がくっついたとかじゃなくて、シリーズ全体で楽しむことにしようそうしよう。

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