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ヒューリスティック・シティのダンス
一つの追加情報で、見え方がまるっきり変わってしまうことってありますよね。私にとって、ヒューリスティック・シティMVラスサビのダンスがそうでした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138777718/picture_pc_0f8fb24b5d9ab72c33ec40021b874dc6.png?width=800)
最初にこのシーンを見た時は大きなガラスの前でダンスレッスンでもしてるのかな?なんて浅いことを考えていました。
しかし、後から知るのです。この曲のテーマは「平成に別れを告げる曲」であることを。そしてこのシーンは、平成の終わりと共に解体され無くなった新宿スバルビルの前で踊っていたのだと。
つまりこのダンスシーンは、解体されるスバルビル、そして平成という時代に捧げて踊っていると考えられます。
![](https://assets.st-note.com/img/1714365934977-jWAC4naaIL.png)
ここで「ダンス」とは何か考えてみたいと思います。
ダンスは、特にアイドルのパフォーマンスにおいて、観客を楽しませるために踊られていることが多いですよね。
しかし、元々、ダンスは娯楽のために踊られるものではなかったそうです。
一説によると、日本の舞や踊りの歴史は、次のようなルーツがあるようです。
舞や踊りは、神話の時代、天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩屋戸にお隠れになった時、その前で天鈿女命(アメノウズメノミコト)が神がかりして踊ったのが起源だと言われています。すなわち舞や踊りは、神に捧げるものであり、祈りの一つの形であり、神と交流するための原始的なものとして生まれました。そこから派生し、様々な芸能が出来ましたが、いずれもその根底には神への畏敬の心が込められています。
このように、ダンスのルーツは祈りや願いを表現する手段だったと考えられています。こういった伝統的な要素を、世界で日本にしかない独自の文化である「元号」の改元に捧げることで、ただのダンスに特別な意味が加わりました。
かつて、グループのプロデューサーである加茂啓太郎氏は「過去のポップ・ミュージック・ヒストリーのアーカイブの発見と再解釈は、このグループのテーマでもある」と述べていましたが、それをダンスで具現化したと言えるのではないでしょうか。
このシーンは、「平成に別れを告げる曲」というテーマに対して100億点の表現であり、アイドルというエンターテイメントが芸術へと昇華した瞬間だと感じました!
ちなみに、私、まだこのダンスシーンを生で拝見しておりません。
新体制になってから、ちょくちょく歌いはするもののダンスは封印中です。おそらく歌唱に集中するためだと思うのですが、このダンス、めちゃくちゃ好きなんですよね!
ただでさえ世界一いい曲なのに、このダンスシーンを生で見れたらマジで成仏するかもしれません(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1714366125943-VKN69ORJTM.png)
ちなみにこちらは前回公開したヒューリスティック・シティに関するnoteです。「さよなら」と言う言葉について考察してみました。
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