移住先 - カザフスタン その理由

2020年に入って未曾有のパンデミック真っ最中だと思いますが、実は、3月から実質の生活拠点をカザフスタンの首都、ヌルスルタン(旧アスタナ)に移す計画でした。空港が閉鎖になって行けなくなってしまいましたが(フライト前日にw)。6月からフライトの再開が計画されつつあり、今月よりさまざまな手続き等を再開する目処が立ってきました。

「なぜ?」 の前に、「どこ?」ってなるw

これまでほぼ100%の会話のくだり。「カザフに行くよっ」て言ったら、なぜ?の前に、どこ?ってなって、
「そのウズベキスタンってどこなん?」
「いや、カザフスタンだって。 」
「えっ、なにスタン?」
「カザフスタン 」
「あーね、聞いたことある。で、どこにあるん?」となります。それぐらい日本人に馴染みのない国です。

それもそうでしょう。去年(2019年)まで、日本との直行便はなく現地の邦人数も200人ぐらい。首都ヌルスルタンは、20年前に移されたばっかりで、旧首都のアルマティのほうが知ってる人の中でもメジャーな年です。さらに、首都名がアスタナからヌルスルタンに昨年変わったばかり。
ヌルスルタンって言ってわかる人は、ほとんどいない。。

ちなみにここです↓
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距離的には、東京-シンガポールぐらい

なぜ、カザフスタンなのか?

そもそもの移住の理由はシンプルで、ただ単に、カザフスタンの人と結婚するからです。
とは言え、「僕がカザフにいくのか?」 「嫁が日本に来るのか?」で、それはもう、かなり悩んだ末に出した結論でした。

普通だったら、先進国っぽい日本と、発展途上国のカザフとだったら、日本の方が、利便性とか安心・安全とか考えて、日本を選ぶでしょう。
しかし、今回ポイントとなったのは、15年後どうなっているか?を見据えた点でした。

嫁の視点

確かにカザフの人たちのイメージでは、日本は「夢の国」だそうです(ディズニーじゃないよ)。テクノロジーは発達していて、文化的で、綺麗な国というところでしょう。しかし、人権関係を専門としている嫁的には、

・超高齢化社会で、人口減少が今後も続いていくんでしょ。
・なんであんなにお年寄りをたくさん働かせてるの?
・なんでこんなに自殺する人多いの?
・なんで女性が活躍しにくいの? すごい高齢出産多い、なんで?
・日本人って働く時間が長過ぎでしょ (←これは誤解)
・東京の家せま!、家賃高!、人多すぎ、あの満員電車意味がわからん。
住みにくくない?

・・・・確かに。。

20年前のタイに学ぶ

20年前、初めてバンコクに行った時(1度目の結婚のためw)、当時、卒業間近だった僕は、超就職氷河期で就職もままならないことがわかっていた状況でしたが、タイに住むか、日本で住むかの決断の折、その当時の生活環境で考えると日本の方がいいよね?ってことになりました。
しかし、この20年でのバンコクの発展ぶり、そして、日本の停滞ぶりに直面して、「あーあ、残念ー」と思わざるを得ない訳です。
娘からは、「日本でよかったぁ」と日本大好きアピールをしばしばされるので、この決断に関しては、「まあ、いいか」と思うのですが。

いまのヌルスルタンは、そんな20年前のバンコク(を綺麗にした状態)のような印象を受けます。

豊さってなんやろ

東京に住んでいて、いろんな国に行きましたけど、NYCやロンドン(上海もかな?)「行き過ぎた資本主義」を感じます。
このような都市は、もの、サービス、エンターテインメント、公共制度とお金があればなんでも手に入れることができます。が、逆に、何をするにでもビジネスがあり、トランザクションの連続です。

この3ヶ月ほど、福岡の田舎にコロナ疎開中ですが、ほとんどお金を使うことがありません。それでも何不自由なく生活できます。食べ物は基本新鮮で美味しいですし、外を歩けば自然の変化を感じれます。
お金がなくても生活できる世界の方が、豊かなのかな?とか思ったりすることもあります(ベーシックインカムに繋がるところがあるような気がする)。

日常の暮らしの中のちょっとした変化、昨日から少し何かが良くなっていると感じられる環境にいることの方が、豊かさは感じられるのではないでしょうか。買うんじゃなくてね。だとしたら、今は、まだ発展途上(基本的生活には困らない状態)だけど、これから発展していく環境の方が豊かさを感じる機会は増えるのではないでしょうか?

ほんとに未来都市になる?

ヌルスルタンは、ヨーロッパ諸国からは未来都市と言われています。カザフスタンが旧ソ連から独立後、民主主義になり、今後は先進国と同じ道を辿っていくんでしょう。しかし、あのオイルマネーをジャンジャン使って、今の時代から新しく作り上げる都市のダイナミックさは、ほんとに感動ものです。若干独り占めしたいから、あんまり教えたくないと思っちゃうぐらい。

黒川紀章のグランドデザインにより設計されている都市計画。あと10年ぐらいである程度出来上がるらしい。
人口も急速に増えていながらも、広大な平原に作られた未来型都市は、まだまだ発展し続けることができると思います。

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そして、国が推進している「デジタルカザフスタン (IT戦略)構想」によりスマートシティというキーワードも出てきています。

自然とテクノロジーが調和した都市として、将来、世界の見本となる都市へと発展していって欲しいなと思いますし、何か自分でもやってみたいなと思う訳です。

だから、カザフに拠点を移すことにしました。



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