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2020年のしごと

 2020年は、いろいろな意味で「復帰」にむけて努力していた印象がある。最低限、文章が書けるようにまでなってよかった。
 「クバへ/クバから」や「NO PROGRESS」など、現在進行中のプロジェクトへの参加が、年の後半あたりから非常に大きなものとして自分に迫ってきたところがあった(いずれも来年前半に向けて、良いものができつつあるように思う)。
 ほか、批評や小説に関しても、いわゆる「文学」からどんどん離れていくような感覚が昨年以前よりますます強まってきた気がする。仕事としては、諸々さいごまでやりきれていないことがたくさんあり、心苦しい。
 年単位でまとめる理由などあまりない気もするが、ここしばらくホームページの更新がぜんぜんできていないのでこのままだと忘却していってしまう可能性が高く、ざっくりとだがまとめておく。余力あればまたあとでもうすこし整理したりコメントしたりする。


1月

ヌトミック『それからの街』リクリエーション コメント


展覧会『アート・アーカイヴ資料展 XX:影どもの住む部屋II―瀧口修造の〈本〉―「秘メラレタ音ノアル」ひとつのオブジェ』各印刷物デザイン


『ユリイカ』2020年2月号 特集=書体の世界 -書・活字・フォント-
アンケート寄稿

2月

七里圭「まつりの技法 ~映画から身体表現を立ち上げるワークショップとトーク~」第2部トーク「振付の奪取、主観の位置」出演


『早稲田文学 2020年春号』
【特別企画】 「「笑い」はどこから来ていたか?」企画・執筆・編集


展覧会『影どもの住む部屋II』トーク・セッション

3月

『ブックデザイン365』(パイ インターナショナル)
『光と私語』に関するデザインコンセプト寄稿

4月

小説「pot hole(楽器のような音)」(『ことばと』創刊号)


菊地信義・選 「COVER DESIGN」
装幀を担当した『私は小説である』(佐々木敦著・幻戯書房)が掲載


5月

『早稲田文学2020年夏号』編集


文学ムック「ことばと」創刊記念オンライントークイベント
「言葉と何か、言葉と誰か」登壇


8月

「主観性/科学/自由意志の場――『勝手に逃げろ/人生』」『フィルムメーカーズ㉑ ジャン=リュック・ゴダール』(佐々木敦責任編集)


「ただの死がもたらす群生した〈軋み〉——大林宣彦における制作と思考」
『ユリイカ』2020年9月臨時増刊号 総特集=大林宣彦-1938-2020-

9月

『清掃する女』記録冊子に、『清掃する女』をめぐる対談原稿(約15000字)、公演当日パンフレットに掲載されたテクスト「主観の位置、由来の場」(約1100字)を寄稿


「ホラーのフィクション」登壇


西野嘉章『雲の伯爵 富士山と向き合う阿部正直』(平凡社)共同デザイン


地点『君の庭』オンライン版(京都版)コメント


10月

「世界の配置、鉱物化された奥行き/生」(加藤 広太展「目前に立ち現れる」展評)


三野新・いぬのせなか座写真/演劇プロジェクト「クバへ/クバから」開始


山本伊等「NO PROGRESS」プロジェクト参加開始


12月

『早稲田文学2020年冬号』特集「価値の由来、表現を支えるもの――経済、教育、出版、労働……」企画・編集


「すべてはそこから始まったはずなのだ、とさえ思える鮮烈な光景の記憶、何が鮮烈なのかさえ不確かなのだが……」『ユリイカ』2021年1月臨時増刊号 総特集=戸田ツトム-1951-2020-寄稿


【symposium3】「『沖縄の風景』をめぐる7つの夜話」第3夜(12/23)「沖縄報告――「私はそこに私を見る」を支える言語/写真(のインスタレーション性)、あるいは紙面レイアウトにおける上演の試案|いぬのせなか座|note






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