「プロとはなにか」防府読売マラソンを終えて 2019/12/16
昨日開催された防府読売マラソンに出場しました。結果は4位2:13'01ということで、優勝を狙っての出場だったこともあり、最低限3位以内ではまとめたかったなというのがレースを終えての感想です。
防府読売マラソンのコースは事前に聞いていた通り、フラット基調で走りやすいものでしたし、ペースメーカーも30kmまでつくので、2:10~2:12をターゲットにしている選手にとってはとてもいい大会だと走っていて感じました。
(今回からコース変更してより走りやすい大会に)
今回の反省点としては、ペースメーカーが離れたあとに集団がばらけてからの対応が思うようにいかなかったこと。また単独になってからの走りというのがまだまだ経験と実力不足だということを痛感したレースでした。
マラソンに限らずですがレースの途中まで先行していようが、結局ゴールしたときの結果が全てなので、レース全体でどうまとめるかがマラソンにおいては重要だと個人的には考えています。
今回実感した自分の課題を今後のトレーニングに反映して、次回以降のレースではよりパフォーマンスを上げていけたらと思います。
今回優勝したマシュー選手は後方からみていても、終始発汗量も少なかったですし、後半になってもリラックス感のある無駄を感じないランニングフォームだったので、今回のタイム以上に実力がある選手だというのが自分からみての印象でした。
彼のような選手がケニアには大勢いますし、同じマネジメント会社所属ということもあるので、機会があればケニアで一緒にトレーニングをして今後の自分の取り組みに生かしていきたいと思いました。
(優勝したマシュー選手と筆者)
また今回は川内優輝選手が100回目のマラソン、防府読売マラソンの3連覇がかかっていたレースでもありました。メディアからの注目のされ方も凄かったですし、前日の開会式から来賓の方々の挨拶で、「川内選手の優勝を期待したい」というお言葉が絶えませんでした。
(その一方で瀬古さんだけは、川内くんの優勝をほかの選手で死守しよう!そうしたら大会も盛り上がるはず!と会場の笑いを誘っていたのもさすがだなと感じました)
(前日の開会式での写真撮影)
そのような様子をみていると、
影響力のある選手が大会を盛り上げているということも改めて実感しましたし、防府という地域において川内選手がこれまで積み重ねてきた足跡を垣間見た気がしました。
またレース後も結果に関わらず、恒例になっているトラックでダウンジョグをしながらフィニッシュするランナーの方々に声援を送り続けている川内選手を見ると、プロ選手としての在り方など自分自身考えさせられるものがありました。
(ダウンを誘って頂いたのに、脚が動かない状態でついていけず申し訳ありませんでした…)
(終盤苦しい走りになった筆者)
川内選手は来年の防府読売マラソンで、10年連続10回目の出場となるそうです。実際に大会で川内選手の様子を目の当たりにすると、同じレースに出場し続けるというのも、マラソンの取り組み方のひとつなのかなと感じました。
川内選手が「連戦ができるから」「人よりも沢山レースがこなせるから」というのはあるかと思いますが、それを抜きにしてもその大会に対しての想いがないと継続して出場するというのは、中々できることではないかと思います。
(本人Twitterより引用 「大好きな防府」という言葉からも本人の想いが伺える)
近年では神戸マラソンや大阪マラソンといった大会がIAAF認定のロードレースのラベルを獲得するために力を入れていますし、選手もどのマラソンレースに出場するかといった点で選択肢が増えているのが現状かと思います。
また僕自身も海外マラソンで国籍問わず色んなランナーと異国の地で走ってみたいという思いもありますし、本当に選択肢は広がっていると思います。
ただ、その一方で今回の川内選手の姿をみるとひとつの大会に対して選手として貢献するというのも、ひとつのかたちなのかなと思いました。
結果を出すことは勿論ですが、その上で選手としてどのような価値を提供できるのかといったことも今後さらに考えて行動していかないといけないと改めて感じた大会でした。
とりあえず今後は誰かから声をかけてもらえるようなランナーになれるよう色々な面で僕自身も『現状打破』できるように頑張っていきたいと思います。
(後夜祭にて、壇上にいる川内選手のサインを求める長蛇の列とまわりに誰もいない筆者との対比)
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