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10章:ネーム・ザット・カード

 『ネーム・ザット・カード』は、スペリングトリックというジャンルで、名前の文字数を頼りにカードを当てるというマジックです。
 「名前を呼ぶとカードが出てくる」というのは、とても臨場感があり、盛り上がる現象になります。

 3人以上のお客様に名前を聞いてカードを当てるという手順であるため、お客様の人数が多いときに演じやすいのが特徴です。

スペリングトリック[spelling trick]・・・英語の綴りを利用した奇術、カードの名称。スペリングイフェクト[spelling effect]とも。
たとえば「Ace of Spades」の字数を用いて、♠Aに辿り着くような演出。


現象

 1~13のうち、好きな数字をお客様に思い浮かべてもらい、その数字の枚数だけ、トランプを隠し持ってもらいます。
 さらに同じ枚数のトランプを取ってよくシャフルしてもらい、ボトムのカードを憶えた上で、元のデックに重ねてもらいます。
 3人以上のお客様に名前を聞いて、その文字数をカウントするというデモンストレーションを行った後、隠し持ったトランプを元に戻した上で、お客様に再度文字数をカウントしてもらいます。
 3人の名前を呼びながらカードを配り終えたとき、1番上のカードが、なんとお客様が憶えたカードなのです。


実演

 それでは、実演動画を見てみてください。


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