スライド8

法的に見たストリートマジック

 今からストリートマジックをやろうと思う人の懸念事項として、そもそも路上でマジックをやってもよいのだろうか、という不安もあることだろう。無許可で場所を占有してもいのだろうか。チップのやり取りにも許可が必要なのだろうか。
 先に言ってしまうと、グレーゾーンということになる。やってよい、と言われることもないが、絶対にダメだ、とも言われない、とても曖昧な状況にあるのがストリートマジックという活動である。そのグレーゾーンをどこまで攻めるのか、というのが演者の裁量になるだろう。
 私は、様々な場所でストリートマジックを演じて来たおかげで、多くの警察官から話を聞くことができたし、様々な現場の判断を知ることができている。法律をきちんと勉強したということはないが、現場でどのような運用が為されているかは、少しはわかる、と言ったところである。この章では、それを説明する。

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