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現場術

 この章では、マジックを演じるにあたっての注意点や、よくあるアクシデントの対応など、現場で役立つであろう情報を共有する。
 顧客満足度やチップ額を上げるため、営業案件を取るため、クレームをもらうことを減らすために役立ててもらえれば幸いである。


演じる際の注意点

 テーブルホッピングの現場では、ただマジックを演じる事だけに集中すれば良いわけではない。言葉遣いや振る舞いなどのマジックの見せ方に対する配慮、観客に対する配慮、スタッフや店舗に対する配慮など、マジシャンは沢山の事に注意を払わなくてはならないのだ。
 これらの点を疎かにしていると、
「タネはわからないが面白くもない」
「不思議ではあるがいい気分ではない」
と、観客が不快に感じてしまったり、
「マジックは上手いけど、仕事の邪魔」
とスタッフに言われてしまったりもする。
 最悪の場合はマジシャンが原因でクレームに発展し、二度とその現場でパフォーマンスする事ができなくなってしまうこともあり得る。
 そうならない為にも、気持ちよくマジックを見てもらえるように配慮しながら演じる事が大切である。
 ここでは、テーブルホッピングを行う上で、より良い演技ができるためのコツや、不快に思われないための考え方などを紹介する。

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