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【香港🇭🇰「修養」日誌26】胡麻油と港式奶茶と青島啤酒に疲れた中年男がコーン粒を泳がせながら聴いた竹原ピストルの「夢」なんぞで日誌を書く気になる20220524

「駐在夫」の「駐在」の部分が 「休職夫」の「夫」の部分が 間違っていたりピンと来なかったりして 日誌タイトルどうするべぇか? というか「香港の自分は何者なのか?」を見失い続けるうちに日誌を書けぬ1ヶ月だった

胡麻油と港式奶茶と青島啤酒に浸り続けた胃腸が 西洋を求めるのでキャンベルの「金黃栗米湯」をコトコト スープはレンチンせず鍋に向き合って煮込んだ方が良い 攪拌中はスマホをいじらず 香ばしさの中で考え事に没頭できるから

コーン粒を5分ほど泳がせたあたりで思い出した… 学びと出逢いの刺激求め苦労してやって来た「新しい場所」で キラキラできず飲んだくれ おなか摩りながらベッドに籠るこの感じ 21年前 東大に入りたての頃 薄いビールを毎晩ピッチャー飲みし続け 6月には胃と肝臓がすっかり弱り クラスメイトと連絡を断ち授業も出なくなり「落ちこぼれ」た自分 を思い出した そう言えば似たような季節だったな

甘め濃いめの熱いコーンスープができた 少し冷まそう 冷めるまで休もう… 自分でも予期できなかった2001年春の「落第学生」は受験や家族を巡る葛藤の反動だったか 2022年春の「仕事辞めて香港に来たおじさん」が魅惑の街に出ずキャベジン噛みながらぼんやりしているのは 一体何の「反動」だろう

半ば腹いせに竹原ピストルを爆音でシャッフル再生する

♪暮らしづらいのは街のせいじゃない 暮らしづらいのは大丈夫、夢があるからさ

なるほど まさか「夢」なんて陳腐な言葉で納得するとはね

16年のテレビ局暮らしで疲弊した細胞をまずは南国で休めよう そして勉強を怠り退化した細胞を鍛えよう 「休養」と「修行」で「修養」である それで【香港🇭🇰「修養」日誌】である 「修養」は本来ストイックな意味合いらしいけどまあいいや 全然キャッチーじゃないタイトルが「テレビっぽく」なくて気に入った

駄文を連ねているうちに「暮らし」にやる気が出てきました 香港での「修養」の先に「夢」なんてものが転がり落ちてくればいいな

♪暮らしづらいのはぁ〜街のせいじゃないぃぃ〜

廊下の奥から甲高い歌声が聴こえてきた 僕が聴き過ぎたせいで8歳の息子が口ずさんでおる…

♪竹原ピストル『東京1年生』

※港式奶茶=香港人が暴飲する粉っぽい絶品ミルクティ
※青島啤酒=甘味も酸味も弱く水っぽいビールで濃い中華と相性最強