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【香港🇭🇰「修養」日誌31】「ホルガ」に棲めぬ冷淡なトカゲの大袈裟な独り言…電脳じゃなくて良かったね @紅磡 20220529

8時起床 今日もどうか<正直・親切・ご機嫌>であれ! …と毎朝スクールバスに乗り込む息子たちに声掛けしているが 僕自身なかなかできない もともと<大袈裟・冷淡・短気>な人間だからこその目標なのだが 結局体力次第だったりする 体力的な余裕と愛情が連動してしまう 胃がもたれれば愛の泉も枯渇する 砂丘の日陰で身をすくめるトカゲのようにじっとやり過ごす

しんどい時こそ愛を燃やせる逆タイプの人もたくさんいる 憧れる 敬意も込めて「ホルガの村人」タイプと呼んでいる 『ミッドサマー』の舞台スウェーデンの山奥 ホルガの村人たちは失意で泣きじゃくるアメリカ人フローレンス・ピューと一緒になって号泣する 他者の痛みや快楽を一緒に感じ共鳴することで「愛の空間」を作る

子供がまた「食当たり」になった 発熱と下痢で憔悴する子供につきっきりで同じ苦しみの中に沈んでいく奥さん 到底僕には注ぐことはできぬ愛の分量にたじろぐ 医師でも栄養士でもないアラフォーのおじさんは身をすくめるだけのトカゲになる <冷淡>なトカゲでもせめて<親切>であろうと 無力な自分に<短気>にならずに<ご機嫌>であろうと 胸をさすりながら胸の中で唱える (自分が生き残ろうとしてばっかだな)

『攻殻機動隊』新シーズンに「俺は透明になれたんだ」と涙する青年が出てくる 目を背けたい過去や自己嫌悪の感情を電脳上で「郷愁」の作用で「透明化」するアプリが現れ 人々は「アプリ」に心酔し「自らを解放」したつもりで「自分を消滅」させていく

僕は「透明」になりたくない そもそも家族含め誰もそんなことは求めていない ただね 無職で利己的な父親が貧弱な胃腸と中途半端な冒険心で海外に降り立ってみると 不意に居場所見失って発作的に消えたくなったりもするのよ

悪い癖ですね また<大袈裟>なことを書いている <正直>に好きなことに生きなさいよ 本当そう