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百科詩典

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つぶやきとか名言とかテレビコメントとか夫婦の会話とか、短い言葉が飛び交う日々をどうにか寛ぎたいので、情理を尽くした文章やなにげないセリフや恥ずかしい歌詞や内田樹先生の至言などなど… もっと読む
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2019年11月の記事一覧

【百科詩典】つくる【作る・造る・創る】

人間として生きていくには、何か一つの人間像に固めないと大変だなと思う。そういう状態に憧れ…

【百科詩典】にほんじんのきょうはんいしき【日本人の共犯意識】

「この辺はちょっと問題があるから、今のうちに補正しておこう」という微調整をしながらシステ…

【百科詩典】ねんれい【年齢】

『イマジン』を書いた時 あの人はまだ30 『地獄の黙示録』の頃 巨匠は40 『未来世紀』を夢想…

【百科詩典】せいじふはい【政治腐敗】

政治の腐敗とは、政治家が賄賂を取ることじゃない。 それは個人の腐敗であるにすぎない。 政治…

【百科詩典】あべせいけんでわかったこと【安倍政権で分かったこと】

安倍政権を見てて分かったことは、「どんなに恥をかいても絶対に自分からは辞めない」と決め込…

【百科詩典】いきをはくほど としをとるほど【息を吐くほど 年をとるほど】

だんだん時は経ってくぞ もうもう止められやしないよ だんだん時は経ってくよ もうもう止めら…

【百科詩典】こどもにせっするとき【子どもに接するとき】

教育システムや家族システムが自明の前提として採用している「子ども」の概念そのものの改鋳という仕事こそが喫緊の思想的課題ではないのか。(中略) 教育制度や家庭制度そのものを改善するのはたいへんな手間と時間がかかるし、どう変えるかについての社会的合意の形成も困難である。 しかし、学校や家庭にかかわる個人が自分のマインドセットを切り替えるということだけなら、誰にでも、極端に言えば、その日のうちにできる。(中略) 私たちがここで勧奨しているのは、「子どもが何を考えているのかわからない

【百科詩典】しょうぶをきめる【勝負を決める】

私の経験が教えるのは、「達人」は初対面の三秒後までに勝負を決める、ということである。 「…

【百科詩典】げいじゅつとひひょう【芸術と批評】

私は批評がましいことは一切したくないのです。 一つの芸術作品に接するのに、批評的言辞をも…

【百科詩典】せきにんをもつ【責任を持つ】

まことに逆説的なことではありますが、「オレが責任を持つよ」という言葉を言う人間がひとり増…

【百科詩典】せいけんのまくぎれ【政権の幕切れ】

アル・カポネは殺人を含む無数の罪を犯しましたが、投獄されたのは脱税の罪でした。 この政権も…

【百科詩典】わらいからにげてる【笑いから逃げてる】

僕は数年前からアメリカのお笑いのネタをよく見ているけどそんな社会の問題や言葉は当たり前に…

【百科詩典】たいしゅうとししゃ【大衆と死者】

私たちの社会には、過去の人々が失敗に基づく経験値を通じて構築してきた、さまざまな叡智があ…

【百科詩典】しょうひのものがたり【消費の物語】

<消費>にずっぽり浸った社会は、差異をたえず生産することでしか生き延びられない。 「何かが終わって、いま、別の何かが始まりつつある」という物語を生産することで、つまりこれまでとは違うものが生まれつつあるという幻想の下で、差異をたえず産出することで商品経済を回してゆく。 わたしはこの「差異化」(これは当時「差別化」というなんとも品位を欠く言葉で表現されていた)の論理を「モード」の論理として解き明かそうとしていた。 〜鷲田清一「小さな肯定」