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中小企業診断士合格への道

ながらく更新途絶えておりましたが、実は中小企業診断士を取ろうと勉強を行っておりました。その間更新する余裕が全くゼロってわけではなかったのですが、更新する習慣がなくなると人間だめですね、すっかり筆無精になっていました。合格したら報告するんだくらいに思っていましたが、2年掛かってしまいました。

MBAを持っているんだから中小企業診断士も取れるだろう!ということで勉強し始めたのが2019年4月・・・暗記が不得意で1次は経営情報システムで大量得点もありギリギリ合格、2次は1点足りずに不合格、そして、2020年の2次試験でなんとか合格を勝ち取りました。

何回かにわけて、1次試験や2次試験で使った参考書や学習方法、副読本について紹介したいと思います。まずは第1回として、中小企業診断士とは、MBAとの違い、志望動機について書いていきたいと思います。

1次試験勉強法や参考書については中企業診断士1次試験独学合格2019を見てください

中小企業診断士とは

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。
 中小企業診断士制度は、中小企業者が適切な経営の診断及び経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度です。
 中小企業基本法では、中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者(公的支援事業に限らず、民間で活躍する経営コンサルタント)として位置づけられています。
中小企業診断士は、企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役、また、専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援等幅広い活動が求められています。

中小企業診断士は上記のように法律によって定められた国家資格の一つです。経営に関する国家資格の最高峰と位置づけられており、コンサルティングに関する国家資格としては唯一のものとなります。

国家資格としては、弁護士や税理士などと同じなのですが、これら士業と異なり独占業務がないことから、「足の裏の米粒」とも揶揄されています。取るまでは気になるけど、取っても食えないという比喩ですね。うまいこと言ったものです。資格そのものでは食えないですが、使い方次第で食えるようになるというものではかと思っています。

MBAとの違い

MBAと中小企業診断士は同じようにビジネススキルアップのための勉強に向いていると言われています。ビジネスや経営に関する知識やノウハウを体系的に学べるのはどちらも共通しています。では、違いはどこに生まれるのでしょうか。両方経験して、次の4つが違いではないかと思います。

学位と資格
一番わかりやすいのがここかと思います。MBAは学位です。大学院で学び、論文を提出することで得られるのが学位です。一方で中小企業診断士は国家資格です。試験等をパスすることで、一定の能力があることを国が認めるのが資格になります。
私の場合は、学位を取得したので、その証明、補強として資格取得を目指しました。

答えがないと答えがある
MBAの講義には答えがないと言われています。議論を重ねて、多角的にモノを見る能力や気づきを得ることが重要だからです。レポートの良し悪しや講義への貢献度で採点はつけられますし、指導ノートには一定の答えのようなものはありますが、一つの答えを出すことを目指しているものではありません。授業貢献としてあえて反対の意見を述べ、議論の幅を広げることもありました。このような行為が認められるのがMBAです。もちろん論理的であることは最低限必要ですが。
一方で、中小企業診断士には答えがあります。国家資格ですので、合否を決めるために、2次試験では公開されていませんが、明確な答えがあります。資格取得のグループなどを作って勉強をしていく、過去問題を解くにしても、多角的なモノの見方、視座を高めることよりは答えを導くことが重要になってきます。答えと異なる意見を述べても得点にはならないとされています。60点以上を平均で取ることが求められており、完璧である必要はありませんが、どれくらい答えに近い回答を書けているか?を試されているのが中小企業診断士という資格です。

実務家養成とコンサルタント認定
MBAは経営の理論を身に着け、実践で役立てる。起業を行って新たなビジネスを開拓、構築していく人材を輩出することが主な役割であると考えています。私もMBAに入るときの志望動機としては将来的な経営層への昇進とそのための知識やノウハウを手に入れたいと思っていました。
一方の中小企業診断士です。近年は在り方の議論の中で経営者の育成という意味が含められていますが、上にもあるように企業に対して成長戦略の策定や実行のアドバイスを行うのが主な業務です。コンサルティングを行うことが本来求められている姿です。実務家育成とコンサルタント認定というのが大きな差になっていると言えます。

中堅・中小企業の経営を担うことのできる人材の裾野を広げていくため、中小企業診断士制度の在り方やその活用促進について、検討を深め、年度末までに結論を得る。
成長戦略会議

拘束時間
MBAの場合は授業を受ける必要があります。座学やディスカッションなどを行う必要があり、オンラインであってもそれらの時間を他の受講生と同期的に行う必要があります。また、予習や宿題なども課せられ、それは次の授業までにこなす必要があります。大学院によっては平日の夜や週末など仕事をしながら受講できるようになっていますが、少なくとも2年間はそれらの余暇時間を勉学に当てる必要があります。
中小企業診断士の場合は資格ですので、試験日は拘束されることになりますが、多くて年に4日間です。1次試験2日、2次筆記試験1日、2次口述試験1日の4日間です。その後、登録前に15日間の実務補習か実務従事が必要ですが、MBAよりは同期的な拘束時間は少ないと言えます。予備校に通って勉強する場合は別ですが、通信や独学での自分で勉強時間を調整して当てることもできます。仕事や家庭で忙しい、しかし、ビジネスや経営に関する体系的な学びを行いたいという場合には、中小企業診断士の資格取得は有益だと考えます。

志望理由

興味はないかもしれませんが、私が中小企業診断士を受けようと思った理由は
1. MBAの知識を学位だけでなく資格としても取り補強したかった
2. 中小企業診断士の資格があれば、副業なども行いやすいのではないかと考えた
3. MBAの講習の一つに中小企業診断士の養成講座での研修に参加する機会があり、企業に対して助言するプロセスが面白く、またやりたいと思った

MBAの結構優秀な先輩なども中小企業診断士は受かっていなかったので、少しびくびくしていましたが、挑戦してみた次第です。

まぁ、飲み会の勢いで勉強しようかな!って言ったからでもあるんですけどね!

1次試験は8月、すでに3月末でしたので、1次まで4ヶ月しかありませんでした。

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