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書評 by Hiroki Yoshida

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自分が読んだ本の書評をまとめていきます。
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記事一覧

ソフトウェアファースト第2版を読んで行政の視点から考えたこと

9月に発売したソフトウェアファーストの第2版を読ませていただいた。2019年に出た第1版も読…

Hiroki Yoshida
3週間前
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オンライン本人確認導入を検討するなら「デジタル本人確認&KYC超入門」を読んだ方が…

技術評論社から「デジタル本人確認&KYC超入門」という本が出た。インターネットによるオンラ…

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givが目指す「恩送り」による血の通った社会システム

シンガポール留学時代からの友人である西山さんが取り組んでいるプロジェクトに関して書いた本…

9

「Public Digital」で刺さった文章たち

本書は英国政府のデジタル化推進組織Government Digital Service (GDS)を創設したメンバーが書…

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「組織を芯からアジャイルにする」の熱量

市谷さんの新著を一足先に読ませていただいた。前作の「デジタルトランスフォーメーション・ジ…

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本「ベンチャーキャピタリスト」と日本への示唆

本書はベンチャーキャピタル(VC)という産業が社会でどんな役割を果たしているのかをキャピタ…

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「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」と組織変革

市谷さんの渾身の作品「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」を読んだ。市谷さんには経産省でもアジャイル開発の実証事業などをお手伝いいただき、その後CIO補佐官としても政府のアジャイル開発ガイドブックなども整備していただいている。今回は改めて本書を読んで印象に残った点を述べていきたい。 DXは組織変革のきっかけでしかない 市谷さんはDXという言葉も組織変革のひとつのきっかけにすぎず、それ自体が目的化すべきではないことを最初に明確に述べている。そもそも組織の生存戦略、

「アマゾンの最強の働き方」とその示唆

「アマゾンの最強の働き方」を読んだ。アマゾンが継続してイノベーションを起こし、新しいビジ…

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「起業の天才」とリクルートの成功要因、上場以降の現在地

リクルート創業者の起業から政治スキャンダル、死までを描く「起業の天才」を読んだ。創業以降…

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「モード後の世界」と日本ファッションの見方

ユナイテッドアローズの栗野さんによるファッションと社会潮流に関する本「モード後の世界」を…

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GDXはデジタル時代の公務員の姿勢を問い直す

「Next Generation Government(NGG)」発刊から約1年半経って、黒鳥社が「GDX」という7万…

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自治体システム導入の「そういうことだったのか」会議を読んで

おそらく自分が知っている方も対談に参加していたと思われる本書は、自治体の情報システム部門…

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深澤直人「ふつう」を読んで

深澤直人さんというデザイナーを知っているだろうか。無印良品のデザインやauのインフォバーと…

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"データ活用で地域のミライを変える!課題解決の7Step"とサービスデザイン・EBPM

Code for Japanの市川さんが取り組まれている”データアカデミー”の手順を本としてまとめられています。こちらはサンフランシスコでのEBPMの取組のなかで利用されている方法論を日本の自治体職員の方々が取組みやすいように噛み砕き、実際のワークショップの実施を踏まえてまとめたものです。 本書は7つのステップに分けて実際に課題の定義から分析に必要なデータの設定、分析、評価から政策立案に繋げ、その効果に関する評価までの一連の流れをわかりやすく説明しています。最後には静岡県裾