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書評 by Hiroki Yoshida

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自分が読んだ本の書評をまとめていきます。
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記事一覧

オンライン本人確認導入を検討するなら「デジタル本人確認&KYC超入門」を読んだ方が…

技術評論社から「デジタル本人確認&KYC超入門」という本が出た。インターネットによるオンラ…

Hiroki Yoshida
9か月前
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givが目指す「恩送り」による血の通った社会システム

シンガポール留学時代からの友人である西山さんが取り組んでいるプロジェクトに関して書いた本…

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「Public Digital」で刺さった文章たち

本書は英国政府のデジタル化推進組織Government Digital Service (GDS)を創設したメンバーが書…

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「組織を芯からアジャイルにする」の熱量

市谷さんの新著を一足先に読ませていただいた。前作の「デジタルトランスフォーメーション・ジ…

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本「ベンチャーキャピタリスト」と日本への示唆

本書はベンチャーキャピタル(VC)という産業が社会でどんな役割を果たしているのかをキャピタ…

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「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」と組織変革

市谷さんの渾身の作品「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」を読んだ。市谷さんに…

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「アマゾンの最強の働き方」とその示唆

「アマゾンの最強の働き方」を読んだ。アマゾンが継続してイノベーションを起こし、新しいビジネスを広げてこられた組織運営におけるノウハウが多く詰まっており、示唆に富む内容だった。今回はその中でも印象に残った部分と感じたことをまとめてみたい。 新規事業の成功と工夫電子書籍マーケットとKindle もともと物理的な本を販売していたアマゾンが電子書籍のカテゴリーを切り拓けたのは、「シングルスレッドチーム」という形で完全に既存ビジネスから独立した形でプロジェクトを進めたからであり、責

「起業の天才」とリクルートの成功要因、上場以降の現在地

リクルート創業者の起業から政治スキャンダル、死までを描く「起業の天才」を読んだ。創業以降…

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「モード後の世界」と日本ファッションの見方

ユナイテッドアローズの栗野さんによるファッションと社会潮流に関する本「モード後の世界」を…

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GDXはデジタル時代の公務員の姿勢を問い直す

「Next Generation Government(NGG)」発刊から約1年半経って、黒鳥社が「GDX」という7万字…

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自治体システム導入の「そういうことだったのか」会議を読んで

おそらく自分が知っている方も対談に参加していたと思われる本書は、自治体の情報システム部門…

19

深澤直人「ふつう」を読んで

深澤直人さんというデザイナーを知っているだろうか。無印良品のデザインやauのインフォバーと…

7

"データ活用で地域のミライを変える!課題解決の7Step"とサービスデザイン・EBPM

Code for Japanの市川さんが取り組まれている”データアカデミー”の手順を本としてまとめられ…

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"Talent Wins"と人材中心の経営戦略

年末はTalent winsという本を読んでいました。 どんな組織でも人材マネジメントが競争力を維持する上で非常に重要になっているにもかかわらず、そのマネジメントの仕方は多くの企業で根本的な進化が起きていません。 本書ではFinancial Capitalと同列にHuman Capitalを位置付け、人事部門をいわゆる福利厚生等のバックオフィスや勘や定性的な整理されていないデータに基づく行き当たりばったりの人事ではなく、戦略的な人材配置と育成による成長ドライバーとすることを