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「上手いも下手も無い]絵本作家はっとりひろき

ライブペイント
本屋さんなどの イベントで、

お客さんが 行きかう中で 絵を描く、

いわゆる ライブペイントを する事があります。

ある日、僕が描いているのを、じっと見ていた子供が いたのですが、

その子に「一緒に塗ってみる?」と、筆を 渡したら

目をキラキラさせながら 塗り始めたのです。

それを見ていた僕も 楽しい気持ちになり、

それ以降、ライブペイントをする度に、

見に来てくれた 子供たちにも

一緒に描いてもらう イベントにしています。

みんな最初は 戸惑いながら、

でも 塗り始めると止まらなくなってしまう。

そんな光景を 眺めているのが 楽しくなっていました。

ところが、こんな事を言う子が多い事に 気がついたのです。

それは、「わたし、絵が下手なの。」

その言葉が 出てくる度に 愕然とします。

そう 思い込んでしまっている 子供たちの心を思うと、

淋しくなってくるのです。

時には、「周りから下手だって言われたから。」と言う子も…。

上手い絵って何でしょうか。

そっくり そのまま描けたら 上手い絵でしょうか。

下手な絵って何でしょうか。

僕は、絵を描く事自体に 上手いも 下手も 無いと思っています。

だから、幼い子供たちが描く絵を下手だと言いたくないですし、

絵を描く事って楽しいと思える気持ちを

大切にしてあげたいと思っています。

幼い子供たちが 自分自身で下手だと 決めつけているのでしょうか。

違うと思います。

絵に上手いも下手もありません。

絵なんて 自由に描いて 良いのです。

さっきまで 自信なさげに塗り始めた 子供が、

どんどん 笑顔になっていく光景を 見ていると そう思えるのです。

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