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メリーゴーランドの絵本塾について

楽しい楽しい絵本塾?

今回は、僕が通っていた絵本塾について書いていこうと思います。

僕は、ここに通うことにより、

プロとしての意識を植え付けてもらったと思っていますし、

通いだして1年半ほど経ったころに、講談社絵本新人賞を受賞しました。

それほど中身の濃い絵本の塾になっていると思います。

さて、みなさんは絵本の塾、絵本の教室、スクールと聞いて

どのような印象をおもちですか?

講師の先生がいて、絵本のいろはを丁寧に

いちから教えてもらえる 楽しい場所。

そう思っている方は いるかと思いますし、

そのような場所も 有るかとも思います。

ですが、僕が通っていた絵本塾は、そんな生易しい場所では

なかったのです。

それはそれは恐ろしい。毎回行くのが怖くなる。

そんな絵本の塾に、みなさんは行ってみたいと思いますか?

メリーゴーランドの絵本塾は、僕にとってそのような場所でした。

メリーゴーランドって?

では、こどもの本専門店メリーゴーランド をご存知ではない方に

ご紹介いたします。

三重県の四日市市にある こどもの本専門店メリーゴーランド

ホームページはこちら↓

こどもの本を取り扱っている、日本で一番の老舗です。

店主の増田さんの地元である四日市市を拠点としていますが、

京都にもお店があります。

絵本の塾は、この四日市市のお店の上階で行われています。

ホームページを覗いてもらうとわかりますが、

月に1回ほど、レクチャーというさまざまなゲストを招き

増田さんとの対談もされています。

こんな素敵な方々のお話しが聞けるの!という方々ばかりです。

僕は、三重県の桑名市に住んでいるので、近くてありがたいのですが、

遠方の方々も ぜひ、四日市市へ足を運んでみてください。

メリーゴーランドの絵本塾って?

さて、話を絵本の塾の話しに戻しますが、

そもそも、メリーゴーランドの絵本塾ってどんなところなのでしょう。

まず、多くの絵本作家を輩出しています。

(ホームページの絵本塾の所をご参照ください)

講談社絵本新人賞を受賞している方も何名もいます。

月に1回ほど行われます。

講師は、毎回 主に店主の増田さんと、ゲストのプロの編集者の2人です。

(編集者の方々も大変有名な方々ばかり。ホームページをご参照ください)

絵本塾に入るのに1年に1回のオーディションがあります。

(僕は、オーディションに 2回落ちています…。)

塾生は、毎年20人ほどで、その年に辞めた人の分だけ

オーディションで補充されます。

毎年お金が掛かります。

絵本塾はどのように行われるの?

先ず、塾生それぞれが持ってきた絵本のラフ本を

(新作でも、前回の直しでも良い)

講師と塾生を含め、すべての人で回し読みをします。

これだけで、静かな時間が2時間ほど流れます。

あぁ。この方は、今回はこのような作品なのか。

あ!この前よりも、面白くなってる!

などなど、塾生同士も回し読みすることにより勉強になります。

ただ、この後の講評の時間が気になったり、

自分の作品を見ている方の反応(顔いろ?)なども気になり

頭は、すでに いっぱいいっぱいな状態です。

そして、少しの休憩をはさんで、講評の時間が始まります。

そこでは、また2時間ほど 笑顔はほとんどありません。

ぴーーーーーんと張りつめた緊張感のみです。

作品ひとつずつに、講師のお二人が順に率直な講評、感想(判決?)が

言い渡されます。言い訳なんて通用しません。

次が誰の作品なのかわからないので、最後の方まで回ってこないと

緊張感で、胃が痛くなるほどです。

先に終わったった時も、悔しさやら、情けなさで放心状態ですが。。。

それほど、講師の方々が、真剣に向き合ってお話ししていただけるのです。

褒めてもらえることは、ほぼありません。

作品を作った時点で、あなたは作家なのです。と、

いち作家として、向き合っていただけるため、真剣勝負です。

通い始めたころは、自分なりに一生懸命に作っていった作品を

容赦なく切り捨てられました。それは本当に悔しかったものです。

どうしたらいいのかなんて、聞けませんし、教えてくれません。

作家自身が、決めるのです。

そのような場所ですし、そのようにも教えられます。

みんなの前で、さらし者になったように感じる事もありました。

でも、自分が絵本作家になりたいと思い、選んだ場所でしたので

なにくそと思いながら、それでも絵本塾の日が近づくと

作品が出来ていない焦りや、緊張などで不安になることもあります。

そんな場所です。

そして、プロとしてデビューしたら翌年からは

もう通う事が出来なくなります。

絵本塾で学んだことなどは、

こちら⇩の僕のTwitterに、たくさん投稿していますので

よかったら、覗いてみてください、

このnoteでもマガジンでまとめていこうとも思っています。

なんのために通うのか

今回は、簡単にメリーゴーランドの絵本塾についてまとめてみましたが、

(お話ししたいことがたくさん有りすぎて書ききれません。。。)

やはり、なんのために通うのか。という事が、

大切ではないかと思っています。

みなさんが、それぞれどうなりたいかで、

選ぶべきではないかとも思います。

メリーゴーランドの絵本塾に通うのであれば、覚悟してください。

真剣勝負を楽しんでいただけたらと思います。

県外からも多くの方が通ってもいます。

僕は、プロになるために行っていたので、

他の塾生は皆ライバルだと思っていました。

それは、なれ合いにならないように気を付けていたからです。

(今は仲良くさせていただいていますが)

なれ合いは、慰めあいになり、自分を甘やかすことになるからです。

どんな絵本の教室、スクールに通うとしても、

そこに、なんのために通うのか、が大切なのではないかと思います。

今回は、ここまでです。

よかったらコメントや質問も、お待ちしています。

最後まで見ていただき、ありがとうございました。


第39回講談社絵本新人賞受賞作

「いっぺんやってみたかってん」講談社

メリーゴーランドの絵本塾のなかでも好評だった作品のひとつがこちら

「トイレロケット」講談社

絵本塾の中での講評から練り直し、ビルボ絵本大賞を獲得した作品がこちら

「そこで ええはな さかせてや」ビルボ


















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