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「仕事ごっこ ~その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?」を読みました。

今回はこちらの本の感想です。

この本との出会い

この書籍との出会いは2019年6月23日。

私はDevLOVE Xという2日間に渡るイベントの運営をやっていました。

 ルームEという部屋の司会をやっていたのですが、2日目の一発目の講演が著者 沢渡あまねさんでした。

 ちょうど出版直前ということもあり、この書籍を抜粋した内容と解説を交えたそのお話はまるでNHK Eテレのお兄さんかのような優しい口調の中に現代の"仕事ごっこ"に優しくも痛烈に疑問を投げていくスタイルで、私は一気に引き込まれ、その場でAmazonを開き予約をしたほどです。

どんな本?

 では、この書籍はどんな書籍なのか。

この書籍はまるでグリム童話やイソップ童話のようにあらゆる生き物が登場した童話パートと実際の現代に向き直った解説パートの2つで構成されています。

 その中で会社生活におけるおかしなルールや習慣を"仕事ごっこ"と題し、優しく風刺していきます。

 具体的には「郵送」「押印」「年末年始のご挨拶」など・・・。

 当たり前になっているので思考停止してしまいがちな謎の風習を優しく楽しく疑っていきます。

何が学べるのか

 一見すると面白おかしい童話ですが、この裏には「GAFAに人材が流出してしまう」「働き方改革がうまくいかない」という日本企業の弱点そのものを表しており、このままではいけないという状態を誰にでもわかりやすく、こともですら理解できる形で表現しています。

 そのため、クスクスと笑いながら読みつつも、どこか胸が痛い不思議な感覚に気付かされます。

 私は今会社の中でエンジニアだけではなく、全社の働き方改革を考え、実践していく立場を与えられています。

 「働き方改革」という言葉ばかりが先行し、具体的な施策に落とし込むのはとても難しいことであり、今までゆっくりと形成されてきた文化を一気に180度買えなくてはならない場合もあります。

 そんな時に「本当に正しいこと」を実施するためにもこの書籍をこれからもなんども読み返すことになると思います。

 その力を糧にして組織や業界の"仕事ごっこ"を優しく滅ぼしていこうと思います。

同じ悩みを抱える人へ

 きっとこんな悩みを抱えている人も少なくないのでは?と思っています。それはエンジニア、人事総務、はたまた違うポジションでも関係ないと思っています。

 というわけで、まずはお互いの思いを共有したいなと思い立ち、こんなイベントを考えました。

ぜひ、みんなで語らいましょう!

そして、

この書籍をぜひ手に取ってみてください!

主にPjM、PO、セールスエンジニア、AWS ソリューションアーキテクトなどを務める。「映像業界の働き方を変える」をモットーにエンジニア組織を超えたスクラムの導入、実践に奔走。DevLOVEなど各種コミュニティーにおいてチームビルディングやワークショップのファシリテーションを行う