40歳からサッカーイラストを描き始めて8年後に日本サッカー協会に辿り着いた話vol.12 【Japan’s way編】
<vol.11 禍中編 の続きです>
◼️2021年
様々な催事が再開され、閑散としていた街にも活気が戻り、
以前の生活が少しづつ戻ってきたとはいえ、
マスク着用、オンラインミーティング、ソーシャルディスタンス、、、
元の日常に戻るのはまだまだ先か、
このまま戻ることはないのか誰にもわからない状況だけど、
僕自身も
SNSにイラストをアップする頻度も以前のようなペースに戻り、
お仕事の方も、何とか未曾有の危機を乗り切り
商業イラストやサッカーに関わる案件に携わらせて頂く日々を過ごしていました。
サッカーの方では
7月には
延期になっていた東京五輪が開催され、
U-23日本代表が
メキシコ、フランス、南アフリカを打ち破り、
ベスト4進出という快挙を成し遂げ、
日本サッカーの未来は明るい!と舞い上がっていたら
9月から始まった
カタールW杯のアジア最終予選では
まさかの黒星に始まり、
その後も勝利したと思ったら
また敗戦したり、、悔
サッカーポジティブ思考の僕でさえ
日本サッカーの未来は大丈夫なのか?と
信じる気持ちと不安な気持ちが
行ったり来たりしながらも、
こんな感情を揺り動かすサッカーのある日常が戻ってきて嬉しいなと
試合中継を楽しんでいました。
この頃は
以前のように日本代表の案件に関わりたいという気持ちより、
もっとサッカーやサッカー文化を盛り上げる為に
自分に出来ることが何かないかなという気持ちの方が大きかったと思います。
一方その頃、
日本サッカー協会(以下JFA)では、
あるプロジェクトが始動していました。
◼️Japan’s way
2005年にJFAが
という目標を設定しました。
日本がW杯のトロフィーを掲げるという、
その夢が実現した時、
日本サッカーはどのような姿になっているのか。
その「ありたき姿」から逆算して、
現在とのギャップを埋めながら
そこに至る道筋(ビジョン)のことを
2006年から『Japan’s way』と呼ぶようになりました。
海外の強豪国の施作も参考にしつつ、多様性や可変性に柔軟な志向で
「日本人らしさ」「日本人にあったサッカー」
を目指すJapan’s wayは
ながくJFA内部で考え方を共通理解するために使われていた
「言葉」だったため、
この日本サッカーの方向性とビジョンを
全国のサッカーファミリーと
時代をこえて共有そして構築していく為の
指針となる「バイブル(PDF冊子)」を
改めてブラッシュアップした形で製作して発信しよう
という一大プロジェクトチームが
この2021年にJFAの
影山雅永JFAユースダイレクターと
小野剛技術副委員長を中心に
発足されました。
◼️経緯
日本サッカーの基盤となる
「代表強化」「ユース育成」「指導者養成」「普及」の4つの柱を中心に、
プロジェクトチームが様々なサッカー関係者や指導者と議論を重ねながら、
着々と原稿作りが進んでいく中、
影山さん「原稿もだいぶ揃ったね」
小野さん「充実した内容の冊子になりそうだね」
小野さん「W杯のトロフィーを掲げるイメージがあれば良いよね」
影山さん「確かに!W杯に向かっていくイメージとかも良いかも」
影山さん「みんなが視覚的に認知できるキービジュアルとか表紙があれば目標を共有しやすいよね」
小野さん「そういうの欲しいよね」
影山さん「2050年を表現したムービーなんかも作れたらいいよね」
小野さん「いいねー!」
小野さん「でも未来を表現する素材が無くない?」
影山さん「確かに。。写真で未来を表現するのは難しいなー」
影山さん「イラストで表現するのはどうかな?」
小野さん「なるほど!いいかも!」
小野さん「でもそんなの描ける人いる?」
影山さん「そういえばサッカーのイラスト描いてる人がいるよね?」
小野さん「あー見たことある!hiroki.38!名前読めないけど」
影山さん「日本代表のイラストとかも(勝手に)結構描いてるよね」
小野さん「彼のイラストにはサッカー愛が感じられるよね」※想像です
影山さん「彼のイラストにはストーリーを感じるよね」※想像です
両人「日本サッカーの未来を描けるのは彼しかいない!」※妄想です
影山さん「誰か繋がってる人いないのかな?」
松田さん「そういえば以前、高倉麻子さん(元なでしこジャパン監督)が彼にイラスト描いてもらったって言ってなかったっけ?」
一同「マジで!?」
松田さん「なでしこジャパンのマネージャー担当してた倉田くんに聞いてみようか?」
倉田さん「hiroki.38の連絡先?知ってますよ」
一同「マジで!!?」
そんな動きがあってることも当然知らず
「今年は現状維持出来ただけでも満足、
来年はサッカーチーム作ったりしたいなぁ」
とぼんやり目標を考えている
2021年末の僕でした。
(ゴール編 に続きます)
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