「ずっと、おしまいの地」 こだま
“招き猫”に例えられる著者が、日常をユーモア溢れる表現で纏めている。
怪しい商材に嵌る両親の事。自身の遍歴。日常の些細な1コマ。
彼女の著作は初めてだが、正直な(曝け出す)人と思った。心地良く読み終えた。
やらかした話。創意工夫により可笑しいのは勿論、上品さも持合せ、気持ち良かった。
人生は一方通行だなと思う。過去から未来に流れる中で逆流はない。「あの時こうしておけば」「やり直したい」は駄弁で、前に向かってゆっくり歩いていけば良いと思えた。
「まじめにやってるのに失敗する」
本書に、サインと共に認めてあった。
自分は最高のポテンシャルがあると思う傍ら、ちっぽけな1人に過ぎないと思う事が増えた。
私は、真面目さ(堅実さ)を1つの武器にしていた。しかし幾分が経ち、それは攻めにも守りにもならない事に気付く。
真面目である事は、自身を正当化する事にのみ機能を果たし、対外的に何1つ影響しない。
無理な根拠は我が身を滅ぼす。
昨日も金縛りに遭遇した。
出張からの戻り。日を跨ぐ前には帰りたい。
明日は、各部署にお土産を届けるべく、いつもより早く家を出る予定。
気楽に生きたいな。
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