見出し画像

ホロライブリグロスの感想をちょっとだけ~個人Vtuberのコラボ感

ざっと見た所感を喩えてみるなら


大ヒットしたアニメの続編でファンから期待され、バズ狙いで宣伝に力を入れたものの、新キャラクターのデザインや声優が制作会社の事情で決まり、前作の世界観から離れすぎたせいで、ファンが萎え、様子見で「三話切り」するか迷っている。

そんなオタクたちの心境に似ている。

正直な話をすると、個人的にあまり刺さらなかった。

詳細は割愛するが理由は

・アバターが無個性で名前が分かりにくいのでとっつきにくい
・グループの方向性が見えてこない
・配信内容もよくいる個人勢の人と差がみえない
・売り出し方がソニーっぽい

言語化すると、まぁこんなところだろう。

これは個人勢のレベルも最近上がっており、消費者側の目が肥えてきたというのも間違いなくあると思うが、ファーストインプレッションの反応の薄さが否めないし、それを覆す内容は今のところ見られないというのが本音だ。

株主や関係者としての目線


ホロメンからの後押しもあって、リグロスという存在は一時的にではあるが、注目される存在になった。ざっと見た感じ、それなりに伸び代は感じたが、現代のせっかちな視聴者が成果がでるまで待ってくれるとは思えない。
不安定要素は大きいままだ。

ただ、運営にとってはリグロスというユニットは「アジア圏での展開」「一般化によるマーケット拡大」「歌唱グループの育成」というステークホルダーへのアピール(株主総会での言い訳)にはうってつけの存在になれるかもしれない。

事実、えにからの好決算に影響されたのかもしれないが、彼女たちのデビューを発表したときにカバーの株価は急上昇した。

そう考えると、リグロスは色々な可能性の含みを考えさせることができた、いいとこ取りで都合のいい存在なのかもしれない。

配信内容もさることながら・・・


ただリスナー目線で言わせてもらえれば、既に飽和状態にあるホロライブの存在のなかで、敢えて新人の配信を追いかけようというカロリーは従来のファンにはほぼない。

初動が想定よりも下回ったためか、振り返り配信、コラボ解禁、エピソードトークなど短期間で使えそうなカードを全部使い切ったという感じを受けた。

それくらいフルスロットルでないと視聴者がついて行かないと思ったのか分からないが、その辺の慌て方や予防線を張っているあたりで、底が見えた気がするので、今のところ積極的に見る気はおきてこない。

グループの方向性~七期生か?単独グループか?


リグロスを積極的に追えない理由は方向性がよく分からないからだ。

リグロスにはホロライブの看板を背負うタレント、というよりもよくいる個人勢の集まりというのが率直な印象として留まっている。

半端な形で7期生とするのではなく、グループ独自で新たな顧客を開拓していくことが不可欠だろう。

運営はリスナーの世代交代を図りたいのだろうが、それならばこれまでのように先輩とコラボして目先の数字を追うことなく、一切のホロメンと交流禁止をするなどして、「すとぷり」のようなスタイルで「リグロス特有の世界観」の完成度を高めさせさせた方がいい。

先輩と絡んでも切り抜きがホロメンとの絡みばかりに偏っているので、新規の顧客を得るどころか、結局おなじパイの数字(太客リスナー)を奪い合うことになって悪影響がでている。

隔離されているならホロスタとコラボしても騒ぐ人は少なくなるだろう。

さらにメンバーの構成を見て感じたが、リスクを避けてどうとも取れる形にするのはグループの統一感がなくなるので一番良くない。

いまさら言ったところで意味はないのだけれども、女性ファンを獲得したいなら、全員が中身女性で中性的な男性アバターのグループをつくるなど目新しいアプローチで新規開拓した方がよかった気がする。

RPを上手くこなせば男性とコラボしても荒れないだろうし、他の界隈との繋がりなどで新たな展開がみえたかもしれない。なにより声を無理に作らなくていいので、長いスパンでの活動が期待できる。

デバイスというのは周辺機器を表す用語だから、着想として外部コラボは当然あるだろうが、そもそも機器本体のスペックが高くないと、コラボ先から数字を吸い取るだけの厄介な存在と認識されかねない。

だいたい収益化が決まったあたりから配信姿勢に本性が表れるようになるので、こればかりは本人の実力が試される。

そのあたりまでは遠巻きに様子見したいと思う。

リグロスの明日はどっちだ

「挑戦」をするなら例えば武道館ライブなのかにじさんじ越えなのか、朧気でも何でも挑戦したい方向を示してないと応援のしようがない。

そもそも「挑戦」と言挙げしつつも、従前とアプローチが変わらないなら、ロゴを逆さまにすると数字の7が表れるから実質七期生とか、運営の妙にスカしたポイントを深読みしたところで意味はないだろう。

にじさんじの田角社長に比べて、谷郷社長の持株保有比率が低いのも関係あるのだろうか、やはり部署ごとの連携がとれていない気がする。


ちなみに「GLOSS」は「光沢」や「艶」といった意味のほかにも「虚仮」「見せかけ」という意味もある。

「安く、手短、単純」の時流に逆らい、虚飾の情報でどこまで輝けるかがホロライブに限らずブランドの維持にかかるコストになるのだが、それを演者やリスナー含め関係者がどれだけ分かっているかが疑問だ。

今後の彼女たちの実力が「見せかけ」でないことを期待したい。


読んでいただいてありがとうございます。 感想と一緒にRTやシェアをしていただいたらうれしいです。