はんじゃが

学生時代に麻雀の魅力に取り憑かれ、その後数十年間飽きる事なく日々麻雀にあけくれる元メン…

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学生時代に麻雀の魅力に取り憑かれ、その後数十年間飽きる事なく日々麻雀にあけくれる元メンバー。 基本実話ベースで書いてますが一部フィクションも入ってます。 Twitterもやってますので宜しければフォローお願い致します。

最近の記事

九段タッチの男

どうもダマオジより四段位上の者です。 先日天鳳三麻九段になりました。 かかったゲーム数は2000ちょい(三麻魂天は約700)。 九段になったらイキリnote書いていいとか悪いとか聞いたのでいい機会だから自分の麻雀観とか書きます。誰得やねんって感じだけど書きたいから書きます。 所でこの「天鳳位に最も近い〜」の部分なんだけど実際五段が最適解ですよね。 これが七段だと「お、おう」感でちゃうし三段だと意味不明感が強過ぎるというかね。流石ダマオジって感じです。 まあどうでもいいんで

    • 饅頭怖い

      はいどーもお久し振り三遊亭馬鈴薯です。 今回は私が実際に体験した現代麻雀落語「饅頭怖い」をお届けしたいと思います。 え?他のnoter達がMリーグの改善案、プロ顔負けの戦術論、AIを使った牌譜検討を題材にしてる時にお前は何を書いてるのかって? いいんだよ。オバカミーコでも「ガツガツしたnoteは実戦派noterに任せておけ!お前は云々」て言ってたでしょ。 まずは小噺 40年近く生きてると本気でびびった事、驚いた事まあ沢山ありますよね。 これは20年程前 西川口の雀荘で働

      • サブnote始めました

        https://note.com/happy_sage70/n/nfc9e40fa2df5

        • 見えた牌

          大学三年生の時に裏メンをしていた店は場所こそ都心部では無かったがレートは歌舞伎町と同等、赤2枚に金2枚が入った立派な物だった。 所謂場末のピントンだ。 その日も店からの呼び出しで顔を出すと、客の中で一二を争う腕を持つ高橋が待っていた。 高橋は俺が裏メンである事を知っており、会えば軽い会話をする位の仲だった。  「ども」と挨拶し、では卓を立てるかと言うタイミングで丁度客二名が来店し打ち始めた。 この二名も明らかに客の平均よりは強い。 特別な鋭さは無いが、リーチの手はリーチ、

        九段タッチの男

          私がMリーガーの打牌批判をする理由

          今回は麻雀noter界の芥川との異名を取るワタクシはんじゃががですね、人間の醜さ、エゴと言った物を伝えようと筆を取った次第です。 「羅生門」的なあれですね。 ※ドラ6m 片山先生ごめんなさい 第一章「濁流打法とは」 はい、まあ掴みはOKと言う事でね本題です。 私がMリーガーの打牌批判をする理由なんですが、結論から言うと「打牌批判自体に若干のダサさを感じつつも小銭稼ぎと嫉妬と承認欲求の方が強いから」です。 凄く嫌な人間みたいですね。 最近Twitterで知り合った方とセ

          私がMリーガーの打牌批判をする理由

          雀魂

          先日友人の無名中堅麻プロに「お前素人の癖にツイいつも俺よりファボ多くねー?」って言われたので「お前なんかがリーグ戦で何ポイント+だの-だの、麻プロ以外は本気でどうでもいいんだと思うよ」って答えときました。 お久しぶりです。はんじゃがです。 先日三麻魂天になりました。 そこで今回はいつもの様な読み物では無く、自分が初めてネット麻雀を打ってみて感じた事、リア麻との違い等を本音で書いてみました。まあ麻雀界では文体を変えた文章は大体ハズレと言われてますし、ほぼ自分語りの内容にな

          凋落

          ※本編は全て無料です。 今回も購入してくれた方の為にオマケを付けました。今回のは本編並(以上?)のボリュームがあります。 内容は【若き日のMリーガーとはんじゃがの邂逅】です。 20年以上東京近辺のフリーをメンバーで、客で打ちまくっていれば、麻雀界の有名人と打ったり、一緒に働いたりする事もそれなりにあります。自分が昔打ったり、接客した中で感じた若き日のMリーガーの麻雀や、人柄、エピソード等を書いてます。(あくまで主観です) 勿論記事買って頂けたら嬉しいし、次作へのモチベ

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          目安箱

          *今回初めて有料設定しましたが、本編は無料で最後まで読めますので間違って購入されない様にお気をつけ下さい。 【本編の前に】いつも読んで頂きありがとうございます。はんじゃがです。今回有料設定をした理由は、『作品の対価を何かしらの物に残したい』と思ったからです。 私のnoteは全て無料公開しているんですが、極々少数ですがサポートを下さった方がいらっしゃいました。いやー嬉かったですね。只、問題がありましてnoteって売上が一定額を越えないと出金出来ないようなんですよね。それで今

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          妙手

          20年程前、大学生だった俺がメンバーになって半年経った頃、新人が入ってくる事になった。ひょろひょろで、眼鏡をかけた、いかにもガリ勉といった風体だった。一歳下の彼の名は関根といった。 話が合うか少々の不安があったが、初めての後輩が出来て俺は嬉しかった。 彼は杓子定規な性格で、先輩達とは中々打ち解けられなかった。麻雀も典型的な頭でっかちタイプでお世辞にも強いとは言えなかった。知識はかなり持っていて、戦術論等もよく知っていたが、実際卓に入ると、普段口にしている様な打ち方が全く出

          魔法【完全フィクション】

          2020年 夏「これって、どれ切ったらいいの?」 人と会う約束の時間潰しに入ったゲーセンで不意に声を掛けられた。年は17,8だろうか、あどけない顔をした少女が、腕組みをして人気ネット麻雀ゲームの画面を睨んでいた。 「ああ、それは3pだよ。」俺はそう答えた。少女は振り返って礼を言うと、すぐに画面に戻った。 約束の時間になり、店を出ようとした俺を、また同じ声が呼び止めた。「おじさん、さっきはありがと。言われた通り切ったらハネマン?あがれたよ!おじさん麻雀うまいんだね。」

          魔法【完全フィクション】

          祖父

          思えば物心付いた頃からじいちゃん子であった。 生来の適当人間である俺は、生真面目な両親よりも、鷹揚な祖父の事が大好きだった。祖父も幼い頃から俺を本当に可愛がってくれた。内向的で「友達が出来ない」とべそをかく俺と手を繋いで幼稚園まで送ってくれたのはいつも祖父だった。 祖父の趣味は麻雀だった。祖父の兄の家に麻雀部屋があり、よく兄弟や友人達と卓を囲んでいた。 俺が麻雀を覚えたのは中学の時だったが、興味を持ったのは明らかに祖父の影響だった。 祖父は俺が麻雀を覚えた事を知ると「

          かつて、その圧倒的な強さとカリスマ性に憧れた人がいた── -------------------- 彼と初めて出会ったのは、20年程前の事。とある点5の雀荘だった。 高校生だった俺は仲間内での手積みセットに飽き飽きし、フリー雀荘デビューして数ヶ月という頃で、ご多分に漏れずフリー三昧の日々を過ごしていた。無論、高校生が雀荘に出入りしていい道理は無いのだが、当時はその手の事に緩い店もいくつかあったのだ。 ある日、帰り支度をしていると、一人のメンバーがこう話しかけてきた。「

          旧友

          「はんじゃが!久し振り!良かったら今度飲まないか?」 学生時代の友人、樋口からのLINEだった。お互い麻雀が好きで、暇と体力をもて余していた学生時代は毎日の様に一緒に雀荘に繰りだし、朝まで感想戦や何切るを熱く語り合ったものだった。卒業後、奴が日本でも指折りの商社に入社して地方に飛んでからは、殆ど会う機会も無く、年に1、2回近況報告をする程度になっていた。 当日、俺達が根城にしていた雀荘で軽く打ってから飲みに行く流れとなった。薄暗かった店内はコンビニ張りに明るく、自動配牌ど

          永久立ち番

          名前は、はんじゃが。三十代後半のサラリーマン。これは、かつて麻雀だけで生き抜く事を試みたが、挫折し、それでもなお麻雀から離れられないとある男の話。 ―――――――――――――――――――――――――― 「いらっしゃい、はんじゃがちゃん」 そう言って笑いながらオシボリを差し出すこの男は竹内さん。この店に20年以上勤めている50代半ばのベテランメンバーだ。 「ありがとう、竹さん」そう言いながら店内を見渡すが客は自分一人。 この店はピンの2000P一5000Pの東風戦、い

          永久立ち番