見出し画像

自転車旅~高知・桂浜編~

さて「非合理な一人旅」をしたいということで

さっそく折りたたみ自転車を買って高知へ向かった

善は急げということでノリと勢いで高級な折りたたみ自転車を買ってしまった・・・・

その額20数万・・・

未だに自分の人生の中ではトップクラスに高い買い物だった

だがしかしこの自転車が、そしてこの自転車旅が僕の人生に色々な出会いや気づきを与えてくれたのは間違いない

今でもその出会い、そしてあの時の決断に感謝している



さて、初めての自転車旅に高知を選んだのには理由がある

ニートだった頃、内定どころか書類選考にも通らずどんどん内向的になっていく中で

ふとつけたテレビで坂本龍馬特集をやっていた

幕末の志士で薩長同盟の立役者という学生時代のままの印象だった坂本龍馬

その番組の内容は今では全然覚えていないけれど、その中で龍馬が行った言葉が妙に頭に張り付いて離れなかった

「バカになって人に逢え」

色々と考えすぎて家に籠ってしまっていた当時の自分をハッとさせてくれるありがたい言葉だった

それから司馬遼太郎の「龍馬がゆく」を買い、ますます夢中になった

龍馬が生まれ育った国・土佐(高知)は一体どういうところなのか

龍馬や盟友・武市半平太らが寝そべった桂浜に行って同じ景色をみたい!

そう思って高知へと向かった

画像1

季節はまだ5月のGW

降り立った高知の風は生暖かく、これぞ絶好の自転車旅日和といった感じ

はやる気持ちを抑えながら、いやむしろ抑えることも出来ずウキウキで桂浜へ向かった出発進行

初夏の風が気持ちよい

街の空気感や人々の息吹を感じながらゆっくりゆっくり自転車を漕ぐ

うん、結構いいぞ自転車旅!これはハマりそうな予感!

ゆっくり道中を楽しみたい自分にとっては最高の相棒に出逢った気分だった

途中、高知の台所・ひろめ市場で休憩を取る

画像2

市場の中は家族連れやカップルで賑わっていたがまあそんなの関係ない(笑)

そんなことを気にしていたら絶対に一人旅なんかできないから(笑)

早速高知名物「カツオのたたき」と「牛肉のたたき」を食す

画像3

画像4

いやーコレがうまいのなんのって、まあでもこれは高知の食のレベルの高さを思い知るきっかけに過ぎなかった

一休みし、また自転車を漕ぎ漕ぎ

初夏の優しい暑さの中でもだんだんと汗がしみだしてくる

まあでもこれでいい、これが良いんだ

俺は確かなことが好きだから

このほうがはっきりと、確かに旅をしてる、そんな感覚にさせてくれる

2時間ほど漕いでやっと桂浜へ到着!!!

画像5

どこまでも広がる水平線が美しい

自転車を置いて、早速砂浜に寝ころんでみる

広がるのは雲一つない青空だった

「坂本龍馬もこんな景色を見ていたのかな」

そう思うとなぜだか急に感慨深い気持ちになった

そして、ほんの些細な一歩だけれど

自分で実行に移した自転車旅で

好きな人物と同じ景色を見れた

ほんの小さな体験だけれど

こういう一歩を積み重ねていくことは

結構自分をじわりじわりと変えていくんじゃないかなと直感的に教えてくれる出来事だった


そんな感じで感傷に浸りながら、宿までの道をゆっくりと走っていく

画像6

潮の香りと夕焼けがやけにきれいで初めての自転車旅を祝福してくれているようだった

そしてその夜は繁華街へ

一人でふらふらしていたら

居酒屋のおかみさんから声をかけられ店内へ

客引きなんて怖くて都内じゃ絶対ついていかないのだけれど

なんとなく高知のそれは大丈夫な気がして店内へ・・・

カウンターで高額料金の請求におびえながら高知の美食を堪能した(笑)

またしてもカツオのたたき!

画像7

それから地鶏の柚子胡椒焼き!

画像8

どれもこれも本当においしくて最高だった!

どうやら高知の一人当たりのビール消費量は日本一らしい!

それもこの「食」のレベルの高さを知れば納得である

そしてなんとマスターは埼玉の出身らしく「埼玉トーク」に花が咲くナイスな夜であった

「自転車旅、頑張ってね!」

やっぱり旅はいい

人々の温かさに触れて高知初日の夜は幕を閉じましたとさ・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?