Hiroka

「命を燃やして 生きていきたい あなたに寄り添う一杯を届けるその日まで」 地元で…

Hiroka

「命を燃やして 生きていきたい あなたに寄り添う一杯を届けるその日まで」 地元で小さな醸造所を営む夢に向けて精進の日々

最近の記事

また駄文を垂れ流していこう

お久しぶりです 最後にNoteを書いたのがもう1年も前の話で もはや自分が何を書いていたのか全く思い出せない(笑) ずーっと過去の自分をおさらいする意味で 昔の自分と向き合いながら日々駄文を垂れ流していたのだけれど 過去から今の自分へと徐々にさかのぼっていく速度をはるかに上回るスピードで 現在が進行していくもので そのあまりの速さに追いつけず また、自分の筆不精ぶりも相まって この1年書くことを完全に放棄していた(笑) でもこの期間何もしていなかったわけで

    • 本を読む日々

      昔から読書が好きだった 本との出会いは不幸中の幸いってやつで まず少年時代を過ごした地元の街は人口二万人ほどの小さな田舎町 ゲームセンターや大型施設などに代表されるような娯楽を楽しめる場所も特になく 外で野球やバスケをする毎日だった それ以外には特に娯楽もない だから暇を持て余した休みの日には、近所のTSUTAYAによく出かけていた 周りの同級生はCDやDVDをよく借りていたが、自分は何だか書籍のコーナーに無性に惹かれてしまい よく学校帰りに寄り道をして立ち読

      • 「好き」っていう気持ち

        好きっていう気持ち 何か好きなものがあってさ その好きっていう気持ちに殉じて どこまでも突っ走っていける そんな風にして自分も生きていけるはずだと そうおもっていたけど どうやら僕は違うみたいだということに気づいたのはパティシエをやめた後だった あれだけ好きだった料理やケーキへの情熱も サーっと自分の心から引いていって 好きっていう気持ちは案外脆いものだと知った いや好きなんだよ、料理もケーキも でも、なんかちょっと足りないのだ だから、この「好き」っ

        • 心のチューニング

          旅先から帰ってくるといつも思うことがあった それは「自分の心の感度が鈍くなっていく」ということ 折角旅先で自分の心が開放的になって、本来の好奇心旺盛な姿が顔を見せても それはつかの間の出来事で またいつもの日常が始まれば 忙しさに飲み込まれてしまって 何か新しいことをやってみようとか 面白いことをみつけようとか そんな気持ちは忙しい日常のなかで徐々に埋もれていってしまう そしていつものようにスマホでネットをみたり SNS投稿で気を紛らわせたりと 惰性的な

        また駄文を垂れ流していこう

          ある日の北海道で

          「ああ・・・俺って生き遅れているよな・・・」 そう感じたのは20代も半ばを過ぎたころで 地元の同級生は皆結婚し、子供も生まれて 子育てに勤しんだり、マイホームを建てたりと 人生に散りばめられた数々のイベントを次々とこなしていく中で 相変わらず自分は独身で、毎日英語の勉強ばかり、たまにの長期連休は一人旅ばかりしていた もう周りと比べる必要もないくらいの圧倒的な差を見せつけられて まあ逆に焦る必要もないよなと 一種の開き直りにも似た思いで、一人じっくり自分の人生に

          ある日の北海道で

          自転車旅~最後の清流・四万十川編~

          さて、高知自転車旅のラストを締めくくるのは日本最後の清流・四万十川 この四万十川の景色を見たくて今回の自転車旅に高知を入れたくらいだからね 四万十走破を翌日に控え、土佐久礼での激走の疲れをいやすべく、下流の街・中村で一泊する 余談だけれど、日本各地を旅した中で最も食事が美味しいところはどこ?と問われたら 僕は間違いなく高知を挙げると思う 新鮮な魚介もさることながら地鶏などの肉、ぶしゅかんなどのかんきつ類も本当に美味で何を食べてもおいしかった 中村で迎えた夜はクタク

          自転車旅~最後の清流・四万十川編~

          自転車旅~土佐・久礼大正町市場編~

          高知自転車旅二日目 とある海沿いの小さな魚市場へ行きたくなった その名も久礼大正町市場 ふらっと寄って、美味しい御魚を食べて そのまま次の日の目的地・四万十川まで電車で移動しよう そんな軽い気持ちで須崎という駅で降り 相棒の折りたたみ自転車にまたがりゆっくりと走る 須崎駅から土佐久礼の市場までは距離にしておよそ12km 自転車ならほんの40分ほどでついてしまう距離だ 初夏の風が気持ちいい ルンルン気分でこぎだす自分 駅前の市街地を離れ郊外へ 途中にはこ

          自転車旅~土佐・久礼大正町市場編~

          自転車旅~高知・桂浜編~

          さて「非合理な一人旅」をしたいということで さっそく折りたたみ自転車を買って高知へ向かった 善は急げということでノリと勢いで高級な折りたたみ自転車を買ってしまった・・・・ その額20数万・・・ 未だに自分の人生の中ではトップクラスに高い買い物だった だがしかしこの自転車が、そしてこの自転車旅が僕の人生に色々な出会いや気づきを与えてくれたのは間違いない 今でもその出会い、そしてあの時の決断に感謝している さて、初めての自転車旅に高知を選んだのには理由がある ニー

          自転車旅~高知・桂浜編~

          一人旅

          さて、サラリーマン生活にも徐々に慣れてきて 別にバリバリ仕事が未だ出来るわけではないけれど 特に足を引っ張ることもなく ただひたすらに、そうコツコツと 目の前の仕事を一生懸命にこなす日々 なんとなく「このまま行けそうだな自分」と そう思えてきたころだった とりあえず仕事の悩みみたいなものが 自分の毎日から徐々に薄らいでいって 「何かやりたいな」というふわっとした欲求みたいが浮かび上がるようになってきた 料理やケーキ以外に何かやりたいことって何だろう? そ

          一人旅

          理屈ではない何か

          「つまらなそう・・・」 そんな偏見にまみれて始まったサラリーマン生活だったが 思ったよりも楽しかった 毎日目標が無くだらだらと単調な日々を送っていそう そう思っていた自分の偏見の一つ一つが徐々に溶けていって 「うん・・・なんだかサラリーマンも楽しいぞ!」という想いが 徐々に自分の心の中を占めるようになった 世の中には様々な営業の仕事があるが 自分の会社は 「パリッとしたスーツを着こなして、PC片手に颯爽とプレゼンを行う」といった華やかなものではなく 「作業

          理屈ではない何か

          自分を突き動かすもの

          さて二度目の社会人生活をスタートし お給料もいただけるようになり 極貧だったニート時代から比べると少しずつ生活が豊かになってきた パティシエ時代は月々13~14万円程のお給料だったので 何に使おうか?などと考える余裕もなく、ただただ日々の生活費に消えていくだけだったけれど サラリーマンになり、ある程度生活費以外へもお金が回るようになり 何に使おうかなーと悩みに悩んで 自分自身に投資することにした 投資先はもちろん英語学習 まず今まで単語帳や文法、長文読解など

          自分を突き動かすもの

          サラリーマンになってから見えてきた飲食業という世界

          さてパティシエからサラリーマンになり 自分のフィールドを飲食店から会社へと移すことになった その中で大なり小なり驚くことがあったので 今日はその時の記憶を掘り起こしながら書いてみたいと思う まずは労働時間 ケーキ屋時代は朝6時過ぎから20時に店が閉まるまでずっと働き詰めだった そして休みは週1日だったのに対し サラリーマン生活では朝9時から夜18時までの週休2日制 年間を通しての労働時間は半分以下だ 会社で働き始めてからの数日は 「こんなに早く仕事を上がっ

          サラリーマンになってから見えてきた飲食業という世界

          二度目の新社会人

          10年前の夏 2度目の社会人生活が始まった 長かったニート生活で鈍った身体と すっかり自信を失った心 バラバラになりそうなお互いを何とかつなぎ合わせて 満員電車に自分を押し込む日々が始まった そういえば高校生の頃 ずっと自転車通学だったけど、ときたま満員電車を利用していた 疲れ切った顔で眠るスーツ姿の大人たちをみて 「絶対にサラリーマンにはなりたくないな」と そう思ったのだけれど 数年後、紆余曲折を経て まさに自分が絶対になりたくないと思っていたそのサ

          二度目の新社会人

          明けない夜が明けるとき

          いよいよ迎えた面接当日 はやる気持ちを抑え・・・ と言いたいところだが そんな簡単に抑えられるわけもなく はやる気持ちをそのままに引きずって 予定の時間より1時間前に最寄駅についてしまった 駅のプラットホームに降り立つと まさに今日面接を受ける会社が目の前にそびえたっている 希望する会社が眼前に映り込む中で 一体どれだけの人が冷静でいられるのだろうか? まあ無理だろう 少なくとも俺には無理 まあ一度は死んだ身だし やれるだけのことをやってみるか そ

          明けない夜が明けるとき

          アホの功名

          さて、面接会でとある会社からフラれてから数か月 相変わらず面接にすら進めず履歴書を書き続ける日々を過ごす自分 その日も若年者向けハローワークで求人を探していた 営業に絞って検索していると見慣れた名前が飛び込んで来た 「○○株式会社 営業職募集」 フラれた会社がまた営業職の求人を出していた 「なんだ・・・誰も受からなかったのか・・・・」 「・・・」 「・・・」 「よしもう一回受けよう」 今思えば本当にアホだったと思う(笑) 一度落ちた会社にもう一度応募する

          アホの功名

          ある日の駅の改札で

          普段は気にも留めない団地のポストから 窮屈そうにはみ出した封筒 それを見た瞬間に 無意識に緊張が走っていた 「どうか受かっていてほしい・・・」 そう叫ぶ心の声を 身体が代弁しているようだった 誰もいない部屋に戻り 静かに恐るおそる封筒を開けてみる この生活から早く抜け出したい もし雇ってくれるなら俺、死ぬ気で働くから そんな願いを込めて書類を取り出してみる 「不採用」 飛び込んで来た二文字は残酷な現実を突きつけるには十分な破壊力だった いや、わかっ

          ある日の駅の改札で