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高熱の時、解熱剤の力を借りてご飯を食べられるようにするように、意固地にならずに抗うつ剤の力を借りてみよう。

[今日も自分の記録のための、ただの日記です。]
今日は、久しぶりのカウンセラーの先生との面談。
前回の面談は、3/31だったから、実に2ヶ月ぶり。

最初はいつも通り、振り返りから。
この一年間かけて、わかったこと。カウンセリングで大事なことは、ここで、先生に自分に起こった出来事を振り返って話すこと。改めて、自分に起こったことを話していく。それも頭に思いついた順番で。準備せずに。
それが自分にとっての自分に起こったことを客観的にみる壁打ち作業でもある。

”日本に帰国して、こちらに帰ってきて最近の体調はどうですか?”
5/20に帰ってきたのに、とにかく、やる気が出なくて、睡眠取るのも、ご飯食べるのも、何もかも億劫で、ただ漫画を読んでいました。
ただ、先週、主治医にさすがに抗うつ剤を勧められて、改めて日記を書くことも勧められて、なにかしないとなと思って、Noteに気持ちをぶちまけたら楽になって、コメントももらって楽になって、私にとっては、日本に帰ることが病気になってからずっと大きな目標だったから、燃え尽きてるのかもしれないと思いました。

主治医には、サインバルタを勧められましたが、それを始めることすら面倒くさい感じがして、まだ始めていません。

”日本の帰国はどうでしたか? いつもの頑張ってしまうクセで、頑張りすぎてしまったりはしませんでしたか?”

  • 元々、自分が行きたかったと言うより、抑うつが強いので、主治医に勧められて行ったが、ドクターも自分も想像した以上に症状が悪化した。

  • ここ一年想像した日本に帰国したらやりたかったことが沢山あったが、結局体調が悪くて、”やっぱりこれもできない”と一つ一つあきらめていかないといけないことに向き合わなくてはいけなかった。

  • 家事も無理せずにやらないでいることはできたが、毎日”自分ができないこと”を認識したり、”自分が役に立たないこと”を突き詰けられて、ガッカリしながら、”それでも無理しない””自分を大事にする”を心に留め直す作業をする連続だった。

  • 思ったよりベッド上で過ごした1ヶ月だったが、ポジティブに考えれば、娘の発表会や息子の運動会を見れてよかった。また、ずっと目標にしてきた日本への帰国を達成できたので、良かった気がするが、出かける前に戻れたとしたら、日本に行ったかどうかはわからない。

  • 色々な日本でしかできない治療ができてベースラインは上がった気がする。いつもオンラインの漢方の先生の診察、鍼治療、光線療法に通った。

”今、サインバルタを飲み始めていない理由はなんですか?なんで躊躇しているんでしょう。”

  • 正直、今はサインバルタを飲むだけでなく、トイレに行くのもご飯を食べるのも、”何かをやる”というのが億劫で考えるのが面倒くさい気がするから。薬局までそもそも取りに行けなかった。

  • 今は調子が悪い自覚があるから、飲んで楽になるんだったら頼りたいという気持ちはある。

  • ただ、初期症状に吐き気が出るかもしれないと思うと、今ただでさえ、日常生活を送るのにいっぱいいっぱいだから、そのリスクを取るのが嫌な気がする。また、サインバルタを飲み始めても、効果が出るのに1ヶ月~1ヶ月半かかると言われる。その間に万が一副作用の吐き気が出たとしても、まずは慣れるまで我慢するように言われる。そして、1ヶ月頑張って飲んで、効果が出なくても、それがサインバルタが合わないから効果が出ていないのか、量が足りなくて効果が出ていないのか分からないから、結局は増量以外の選択肢はなく、その増量の結果をみるのにまた1ヶ月。そして、最大量まで増量した上で、やっぱり効果なかった場合にも、すぐにやめられずに、漸減しないといけない。やめる時の副作用は、前回セルトラリンの時も同じ経過で、効果がない薬をやめるために、つらい吐き気に耐えないといけない。何ヶ月もかけて、吐き気にも耐えて、結局やめる時にまた吐き気に耐える、最悪のシナリオが思い浮かんで、今はそのリスクを冒してまで、頑張れる気力がない。

  • 昔だったら、こういう何もしない自分に罪悪感を感じて、何かをやりたくなくてもやることで気を紛らわせることで生きてきた。この2週間も、結局のところ、自分の心の中からの要求でなく、息子のためにやらないといけない送り迎え、友人から散歩に行きたいと言われるなど、人の役に立つことで自分の存在意義を確かめてしまうクセがあることを自覚している。でも、この一年の闘病で、これからの人生では、できれば、”べき、ねば”をできるだけ減らして、自分の自発意志の、心からの”やりたい欲求”で行動して、他人関係なく、喜びを感じられるようになりたいと思っている。もし、今ここで抗うつ剤だけ飲んで、簡単にモチベーションアップできるようにしたら、また、なにか自分で人に役立つ行動を見つけて、理屈をつけてそれをやることで喜びを見出すという、そんな昔の悪い癖に流されてしまう気がする。から、このまま何もしないでいても、本当に自分の心にやりたいと思うことだけをやっていたい気もする。

先生からの言葉

  • 抑うつの症状が以前にも増して強い印象を受ける。他人軸でなく”自分がやりたい”または、”やりたくない”自然な要求に従って、生きたいというのはいいと思うが、食事をとる意欲がない、寝るという作業も嫌、睡眠が取れる為に必要な散歩に出かける意欲もないのは問題だと思う。

  • 今は、体の状態からしたら、運動することは許されるし、やはり食事を取ることも大事。抗うつ剤の力を借りて、運動、食事、睡眠の基本的なことをできるようにするのは必要だと思う。

  • 今は抑うつが強いから、”ねば、べき”をやらないでいるいい言い訳があるし、やらないでいられる。抗うつ剤を飲んで昔のクセが出たら怖いというのは理解できるが、本来は、モチベーションが出て動ける状態=メンタルも健康な状態でも、”ねば、べき”を無理やり作らずに心地よくなにもしないでいられる訓練をするべき。

  • 今まで飲んだことのないサインバルタに手を出すのに、躊躇する気持ちはわかる。今まで飲んで明らかに効果を感じたことがあったり、スパッとやめたりしても気持ち悪くならないとわかっている、パキシルなら気軽に始められるのではないか。もう一度主治医の先生に、気持ちを話して、パキシルの力を借りるのはどうだろうか。

他にも色々話したけれど、先生と話して自分の中で思ったこと。

できるだけ、抗うつ剤を飲まずに頑張ってきたけれど、日常生活にも問題が出ているのに、抗うつ剤に頼らないという姿勢は、抗がん剤などに頼らないと代替医療だけで頑張っている人に近い。意固地になっている部分があるかもしれない。

確かに、臨床の現場でも、よくインフルエンザなどのウィルス疾患で高熱を出した場合、高熱は身体の大事な免疫反応だからと、鎮痛剤を飲まない選択肢をすること、それ自体は問題ない。患者さんがその選択したら、患者さんの意志をできるだけ尊重する。
そうだとしても、高熱が続いて、水分摂取や食事もろくにできないことが続いていしまうようなら、むしろ体力が落ちて免疫も落ちて回復に時間がかかるので、医者として、多少鎮痛剤を使って熱を下げてでも、水分取ったり、食事を取れるようにすることが大事と説得してする。
そういうケースに今の自分の抗うつ剤を飲む飲まないは、似ているのかもしれない。
今までは、痛みなどもあって、交感神経が刺激されていたから、モチベーションも上げやすかった側面もあるかもしれない。
今の私の状態は、生命維持の基本的に必要な睡眠、運動、食事ができていないのだから、抗うつ剤を始めることで、最低限のその3要素をできるようにする必要はあるのではないか。そうしないと、回復が遅れると言われると納得。

  • サインバルタでなく、今まで飲んだことのある、パキシルを飲めと言われたら、気楽に試したいと思える気がする。今後、継続して処方してもらう必要が出るから、主治医に隠れて飲むより、きちっと今の気持ちを正直に話して、始めたい気がする。今の主治医なら、わかってくれる気がするので、そうしてみようと言う気になった。

というわけで、カウンセリング後、主治医の先生のzoom診察の予約をとった。
なんとなく、スッキリ。一歩前進。





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