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ウユニ塩湖を訪ねて|人生には「旬」が存在する

こんにちは、神舎(かんじゃ)です。

『ウユニ塩湖』

一度は耳にしたことがある場所でしょう。
標高約3,700メートルにある広大な塩原、ウユニ塩湖は南米のボリビアに位置しており、日本の新潟県とほぼ同じ広大な面積を有します。

雨季(1月〜3月)には塩原に一面に張った水により“天空の鏡”が出来上がります。 乾季には真っ白な乾いた塩の大地が広がり、その広大な白銀の世界を四駆車で走り抜けることができます。

今回はウユニ塩湖の絶景を見るため、遠路はるばる南米へ。
旅を通じて、見たもの・感じたこと・考えたことを素直にしたためました。

構成は以下となります。

絶景、「ウユニ塩湖」へ

羽田空港を出発して、約48時間。乗り継ぎ4回・計5本のフライトを経て、ボリビアの地方都市「ウユニ」へ到着。終着地点のウユニ空港はこぢんまりとした印象でした。

ウユニ空港

飛行機疲れ、睡眠不足に加えて、身体が高所へ順応できていない状態なので、到着直後は体力的にかなり厳しいものがありました。
旅行代理店「HODAKA MOUNTAIN」で翌日以降のツアー申込みをした後は、ホテルでゆっくり休息をとりました。

日本人御用達、旅行代理店「HODAKA MOUNTAIN」

ウユニ到着の翌日、ツアーへ参加。ボリビア人が運転するTOYOTA車は、約1時間かけてウユニ塩湖に到着しました。

白い雲、青空、太陽、星空、虹そして鏡張り、、、

これまで旅をしてきた中で間違いなく最も美しく、期待値を遥かに超える感動を与えられました。

ウユニ塩湖の美しさは説明不要。筆舌し難いものがあるので、以下の写真をご覧ください。ちなみにすべて手持ちのiPhone14proで撮影したものです。


ツアーで出会った、1人旅をする大学生達

ウユニには、ウユニ塩湖見学ツアーを展開する旅行代理店が複数あります。今回は、日本人御用達、旅行代理店「HODAKA MOUNTAIN」を利用しました。ツアー参加者は殆ど日本人でざっくりとした年齢構成は以下でした。

・大学生、大学院生:7〜8割(うち半数が一人旅、残り半数は複数人)
・20-30代社会人  :1〜2割
・40代〜定年退職   :0〜1割

彼ら(一人旅をする大学生、大学院生)の様相。
某総合商社へ内定し卒業旅行で来ている男の子、国家試験に無事合格し医者を目指す女の子、春休みを有効活用して世界中を旅する大学2年の男の子、大学院を1年間休学してゆったりと旅をしている男の子など。

彼らは、3週間〜4週間或いは1ヶ月以上に期間にわたって、南米を周遊。ボリビア以外にも複数国をたった一人で旅していました。

旅行の資金を工面しながら、1人で或いは協力者の協力を得て、航空券・ホテルを取得し、実際に南米まで旅をする。男女問わず、気力、体力、勇気を兼ね備えた有望で素晴らしい人材であるように思いました。おまけに英語も達者です。

10年前の自分には到底できなかったことです。


旅を通じて考えたこと(彼らとの対比から)

元々、幼少期から「世界中を旅すること」に強い関心がありました。然し乍ら、彼らのように学生時代で世界中を旅するという選択は選びません(正確に言うと”できませんでした”)でした。
理由は、旅よりも大学サッカーや就職活動が今後の人生において重要であると考えたからです。と言うよりも当時の自分はそれ以外の選択肢が思い浮かんでいませんでした。

目の前の仕事に忙殺されていた社会人3年目、ひょんなきっかけで一人で「タイ」を旅行することになりました。そして消えかけ忘れかけていた願望・関心が蘇ったのです。

旅に目覚めてからというもの、時間的制約のある会社員をしながら週末や連休を最大限活用し、今回のボリビアを含め25カ国へ渡航しました。いま思えば、コロナ前はかなり無理な日程でしたし、お金(恐らく200〜300万円は下らないと思います)もたくさん使いました。

今回は約4年ぶりの渡航。コロナを経た社会人10年目、休暇を最大限伸ばして11日間。

「ウユニ塩湖」はこれまで数多くの国を旅してきた中で間違いなく最も美しい景色でした。実際に現地へ行き、景色を見て、本当に感動しました。

ただ、それと同時に、どこかで「慣れ」「気恥ずかしさ」みたいな感覚・感情があったことも事実です。自分よりも歳下の参加者が多くいたからかもしれません。

考えてみると、一生の記憶に残る素晴らしい経験をしたという反面、大学生時代に「世界中を旅する」ではなく「大学サッカー」や「就職活動」を優先したことで、「世界中を旅する」に対して「利子」を払っていることに気がつきました。
(※大学サッカー、就職活動を選んだという選択に後悔しているということではありません。むしろ旅以上に得たもの沢山あります。)

ここでいうところの「利子」とはつまり、「会社員であるが故の時間的な制約」「年齢を重ねることによる減価した感動」でした。


人生には「旬」が存在する

自らが選んだ選択肢に対して責任を負うことになります。それと同様に、自らが選ばなかった選択肢に対しても責任を追うことになります。

要するに先ほどの「利子」の話です。

自分自身にも言えることなのですが、やりたいと願っていることを後回しにすると雪だるま式に「利子」が増えることになります。その利子を払うのは他でもない自分自身なのです。

これは、人生における様々なステージ、つまり、学業・部活・就職活動・仕事・趣味・恋愛・結婚・子育てなどすべてに共通する事柄であると思います。

私は、部活・就職活動を優先したが故に、趣味(=旅)を後回しにしました。
多少の利子が付いてしまいましたが、「利子付きで回収する」という選択を選んでおいて本当に良かったと実感しています。

何も悲観的な話をしている訳ではありません。
過去、選ばなかった選択肢がもしも自分の人生において必要なピースなのであれば、多少の利子が付こうがなんだろうが回収するべきだと言う話です。

その理由は単純で「人生はたった一度きり、そして、今の自分が人生において最も若く活力がある」からです。

お読み頂きありがとうございました。

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