◆「譬えば大薬師のよく毒を以って薬となすが如し」(龍樹「大智度論」)「毒→薬」の「→」は「妙」である。これに二義を見出せる。①毒自身が薬へと性質変化してしまうのと、②毒が毒のままでありながら薬の作用を起こすのと。いずれにしろ、全てについて固定的狭量的に捉えないダイナミズムである。

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