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◆発見的認識の造形という佐藤信夫レトリック論の視圏は、対象を捉える新しい眼を示唆する。贅沢品たる修飾のための修辞概念を優に超え出て、現実という無限の内包の豊饒性に対応するように、無数のロジック展開(これは諸項の接続秩序の様相の一部)の在り方の一部、特に新生的局面に位置付けられる。
◆諸項の接続秩序は最も単純に分けても三層、すなわちシニフィアン・シニフィエ・レファランの各層。これに事実認識と価値判断という相と、現実(仮構現実を含む)と虚構という相を加える。ダイナミズムを加味すれば、諸項の切り結び(狭義)や項融合・項分裂などによる新生的局面。つまり非常に複雑。