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128.明日は我が身の政情不安。チュニジア大統領選挙の見通し

(ザ・過積載。農村では頻繁に見かけるが、凸凹の道を飛ばすのでいつ横転してもおかしくない)

ケニアやバングラデシュなど、海外協力隊の派遣国での暴動や政情不安を見ていると、「途上国で日々穏やかに暮らしていることは奇跡」だと思います。

特に、バングラデシュはテロで協力隊員を含む日本人7名が亡くなるという痛ましい事件が起きた後、ようやく昨年から再開というところでした。

しかし、これらは対岸の火事ではありません。
チュニジアのリスクは、10月に予定されている大統領選挙です。

80名以上の候補者が居るとされており、混沌とした状況です。

ただ、野党連合で候補者が一本化された場合、情勢は分からなくなりそうです。

※サイード大統領は7/20に立候補を表明しています。

現職のサイード大統領は「清廉な独裁者」とも呼ばれます。自身に権力を集中させながらも、汚職の根絶を掲げ改革を進めようとする姿勢に、今のところ表立った反発は少ないです。

現在の大統領は「消極的に肯定されている」という感じです。
投票率が10%前後を行き来する通り、厳しい経済を立て直せず、汚職が蔓延する政治家への、市民の不信感は根強く、「誰がやっても同じ」という諦めと失望が根底にあります。

このまま行けば現職の再選が既定路線になり、大きな混乱なく終了…となれば良いのですが、ここはチュニジア。何が起こるか分かりません。

アフリカでの選挙は一大事です。
引き続き、

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