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86.チュニジアで難しいもの①

(2階の談話スペースは見晴らしも良い)

先に書いた通り、チュニジアでの暮らしは恵まれていると感じますが、反対に難度が高いと感じるものもあります。

その筆頭は「言葉」です。

チュニジアは、訓練所で学ぶ言語(フランス語)と、現地語(アラビア語)が異なります。

この条件だけなら、他にも当てはまる国は多いです。その中でも、チュニジアが難しいと感じる理由を挙げてみます。

①職種によっては訓練言語の出番がほぼ無い
→私のように、青少年が相手であれば仏語は通じません。。渡航後、首都で現地語を学ぶ国は他にもありますが、見聞きする範囲では、訓練所の言語で仕事ができる割合に差があると感じます。

②話し言葉と書き言葉が異なる
→話されているのはチュニジア方言ですが、書かれている文字は標準アラビア語(フスハ)です。

両者には大きな隔たりがあります。
ラーメンとつけ麺くらい違います。

なので、アラビア語を読む努力をしても、話し言葉と違うため、本当に理解したいのであれば両方を学ぶ必要があります。これはかなりの負担です。

アラビア文字の読み書きを捨て、会話に特化するのも一つの手段です。

文字はフスハなので隔たりがある

ちなみにチュニジア方言の文字は、アルファベットと数字を使ってやり取りされているので、何かの暗号にしか見えません。。

以下のような文章でも、しっかり翻訳してくれるgoogleは本当に神です。

まるで暗号(バグや打ち間違いでは無い)

私見ですが、訓練所で学ぶのがアラビア語ではない理由の一つがここにある気がします。仏語は公文書で必須なのも大きな理由ですが。

訓練言語と現地語が同じ国は、単純にその言語を頑張れば良いだけなので、分かりやすいです(そこにも難しさはあるのでしょうが)。

他にも同じ条件の国はあるので、チュニジアが際立って難しい訳ではないですが、現地語の研鑽が一層必要なことは、赴任前に心しておいた方が良いと感じます。

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