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119.バカロレアの一次発表

(私立学校の門前。センスがある)

先日のバカロレア試験結果が発表されました。
※バカロレアは、高校修了と大学入試を兼ねた試験で、合格率は5-6割です。

チュニジアの教育制度は、先輩隊員の記事に詳しくまとめられています。ここでは、「日本との違い」について書きます。

違い①結果が全て公表される

誰が合格/不合格か、だけでなく点数まで公表されます。

仲の良い青少年が何人も合格していたのは吉報でしたが、一方で個人情報をここまで公表するのは戸惑いますね。。

※上のニュースでは、各分野の最高得点者が名前入りで報道されています。

地域別の合格率も割り出されます。
一番は首都…ではなく、アフリカ随一と言われる医学部のあるスファックスです。

任地のべジャ県は、真ん中付近の4割ほどでした。

違い②個別試験がない

合格した生徒は、希望の大学に出願しますが、定員を超えると得点の高い順から内定されます。

この時、大学個別の試験はありません。
漏れた生徒は、第二希望の大学を探します。

そのため、バカロレアに通ってしまえば、選り好みしなければ大学には通えることになります。

※一次で不合格となった生徒には再試験があるので、一発勝負という訳ではありません。

違い③国外の大学も選べる

バカロレアは仏植民地政府が始めたものなので、この結果でフランスやカナダ(仏語圏のみ)といった他国の大学へ応募することもできます。

ある程度金銭に余裕のある家庭に限られますが、試験結果が国を超えて認められるのも日本と違います。

※ちなみに、大学も学士課程は3年間(高校は4年間)など、細かい違いはあります。

合格を掴んだ青少年も、再挑戦する青少年にも良い未来が待っていることを願います。

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