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2020.06-08 お遍路記

2020年、6月、7月、8月で四国八十八箇所霊場をまわって来たので、考えたことなど書きます。準備や回り方などTipsは本を見たり霊場に行くと教えてくれますので、そちらにお任せします。

まわろうと思った理由

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高知出身なので、子どもの時から「お遍路さん」は知っている存在。

道や空港などに「お遍路さんの休憩所」があり、「お接待」という言葉が身近にあり、普段行くところに「第○霊場 ○○寺」という標識があり、白装束で歩いていたり電車に乗っている人がいて、家族や親戚や知り合いのお遍路体験記を聞いているという環境。

そんな感じやから、いつかは回ってみたいなぁと思いつつ関西から通うのはむずかしいと思ってました。

今年から高知に帰り、ちょうど閏年で逆打ちするとご利益が4倍になる(諸説あり)ということもあり、香川まわって一回ペースを掴んでみよう、ということで始めました。

感じたこと1 - 考えがまとまる?

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お遍路の時には納め札というものに、名前、住所、お願いごとを書きます。私は、まわる前にこうなりたい!というお願いごとを決めて自分を変えていくことにしました。

最初はフワッとしてて本当に「こうなれますように」という感じでしたが、最後の方は結構具体的に何をどうやって改善していくのか、できたかどうかの視点まで言葉にできるようになりました。なんでか?

それはきっと、お願いごとは何度も説明するから考えが固まってくるからだと思います。

お参りではお寺1箇所につき、本堂と大師堂で2回お願いごととお経を唱えます。同じことをずっとするのでいろいろ考えてしまうし、自分の考えがまとまらず、仏様やお大師さんに伝えられないことにも気づきました。まわったりまわってない日常の日があったり...とかしてたから自分の思考が促されたんかなーと思います。反復練習。

感じたこと2 - 人と話す大切さ

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何かをするにはすぐググる、大事な人と一緒にいて失敗したくないなら尚更そうだと思います。

でもお遍路に関しては欲しい情報があまり載ってませんw
今回は車お遍路だったので本が必須でした。

お遍路ではいろんな人に出会いました。お接待として座るところがあったり、納経帳を描いてもらう時、順番待っている時、駐車場とめる時、ローソクの買い足しの時などなど。今年はいつもより人が少ないことや、自分のスタイルでまわって良いことや、他の季節での霊場の様子、駐車場の人の入り、美味しいお食事どころなどたくさん教えてもらいました。

全部ネットで調べて人と話さなかったら、どの地域をまわっても一緒だったなぁと思います。自分がどういう心境なのかも気づかなかったです。いい時も悪い時も人と話す、避けがちだから難しい。

感じたこと3 - いろんな四国がある

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私のところからは四国のどこよりも宇和島、愛南が遠かったです。ご飯はどこよりも美味しかったし、親切で印象的なまちでしたが、遠過ぎて…。偶然その辺り出身の友人がいるので考えてみると、帰省するにはすごい時間かかるだろうなぁ。

そこで考えたのが、「地域が好き?」ということ。

私は自分の地元が好きで、10年ぶりに帰って来ましたがしばらく出て行こうとは思いません。仕事で縁があって地元の地域の魅力を整理する機会があったのですが、海が近いとか自分が生まれ育った環境なので一番生きやすいのはもちろん、飛行機や高速道路、鉄道があり交通の便が良いということがわかりました。

つまり、いかに他の地域(人)と関わり、外の環境を手に入れて自己実現をするか。これがないと私は地元が好きなのか?それとも生まれ育った場所だから一番生きやすいというのが私には大きいのかな?交通の便が大きいのだったら、地元愛なんて作られてるもんだよね...それも含めてなのかなぁ。

まぁいいんじゃないという感じですが、カラクリがあるような気がします。

終わってから感じたこと

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逆打ちなので、一番目の霊場でお経を読み終えた時。「終わった」とは思いましたが結構あっさりしたものでした。「結!願!」と叫ぶのも忘れたし。

なんでかっていうと、終わったから急に何かできるようになったわけじゃないんです。旅の途中で心が落ち着かない時が多々あったし、疲れてしんどかったらいくら祈っても自己中心的な人になります。

終わった時も、周りの人に対して変わるのは自分次第、これからなんだなーというのが浮かんできました。たくさんの仏様を私の人生に巻き込んでしまった、という「まわり終えた」感覚はあり、そっからスッキリ感が湧いてきました。

※ お願いごとの種類によって違うとは思いますよ!

私も少しの距離でマイルストーンを置いて自分を褒める癖をつけたら、達成感というものを感じることができるんだろうな。それがモチベーションや強さになるのかもしれない...と思うことは多々あるからやってみることにします。

まとめ

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お遍路は修行の道。車でまわって、歩きや自転車に比べると苦労は少ないですが、四国の端々まで足を運んだのはよかったです。

雨の中の根香寺、一番キツくて笑顔作りながら階段を登った弥谷寺、四天王の一人くらい強くなりたいと思った南光坊、自分は弱いと思った岩屋寺、いつもと違う景色の大日寺、スッキリした神峯寺、もうダメだと思った最御崎寺、子どもの時ぶり薬王寺、煩悩だらけ焼山寺、ここまできたのに極楽寺...

いつかまた、ゆっくり行きたいです。

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