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#18 新興宗教2世信者でした①

最近なにかとよく目にする新興宗教の話題。

私も新興宗教の2世信者だったと思い出し、なかなか普段人に話すことはないのでここに書いてみようと思います。

始まりは母の入信

私が幼稚園の頃、母がエホバの証人(ものみの塔)の研究生(洗礼を受ける前の勉強してる状態)になりました。
その後洗礼(パプテスマ)を受けて、正式に信者となります。
その頃は平日の夜に2回と週末昼間に一回、週に計3回の集会(勉強会)があり、母は私たち子供3人を連れて行っていました。
弟と妹は中学生になるぐらいから行きたくない。と言い出し、だんだんと行かなくなりました。
私自身は中学2年生か3年生でパプテスマを受け、高校3年生の時に排斥(罪を犯した信者として宗教を追放)されました。
私の結婚を機に、母から私とは縁を切ると告げられました。

母はなぜ入信したのか

本人に聞いても、「これが神の真の教えだから」としか言わないので、大人になってから私自身なぜだったのかと考えました。

実家は転勤族でした。
母は0歳と2歳の子供を抱えて新しい土地でワンオペをしていました。
その2年後に3人目を授かります。
未就学児3人ワンオペ、近くに親戚なしです。
母の実家は農家、父の実家も自営業で、育児を手伝いに来ることもできませんでした。
どう考えても大変だったと思う。
そんな時、エホバの証人の勧誘が家に来て、話を聞いてもらい、いろいろと手助けしてもらうようになったようでした。

なぜ父は反対しなかったのか

昼間家にいる(戸別訪問の勧誘をうける)妻が入信し、夫を説得して一緒に信者になる or 夫から反対される人も多かったです。
当時、週に3回集会に参加しなければならず、そのうち2回は平日夜。旦那さんが帰ってくる時、定期的に妻が家を空けている。をよく思わなかったり、エホバの証人はルールがとても厳しいので(誕生日、クリスマスは祝ってはいけないとか、お葬式でお線香あげられない、お葬式に出席できない、乾杯できないとか)家族から反対をうけたり。
でも、お金の支払いを強制されたり、寄付額が信仰の強さと比例すると考えられることは一切ないです。(自分の意思に基づく寄付を入れられるように寄付箱は置いてあるけど)

家族からの反対を受ける人が多い中、なぜうちの父は反対も入信もしなかったのか?
子供は連れて行くなと反対しなかったのか?

単純に無関心で面倒くさがりだっただけだと思います。
家が整えられていて、ご飯が用意してあって、自分の自由時間が奪われなければ父にとっては問題なかったのだと思います。

父は、約30年状況を放置して母が私に 縁を切る と告げた時に初めて後悔しました。

つづく

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