2022年 冬至図のホロスコープリーディング


12月22日午前6時49分ごろ、2022年の冬至を迎えます。
ちょうど2年前、木星と土星が水瓶座に入ったところで、グレートコンジャンクションが起きましたが、来年3月には冥王星も山羊座から水瓶座に移ります。この冬至図は、来年3月の春分までのエネルギーをあらわすものになりますので、まさに山羊座時代を終わりにしていくようなものになるのかもしれません。
早速、今年の冬至図を読んでいきたいと思います。

太陽が、1ハウスの始まり=アセンダントと重なっています。さらに1ハウスには太陽を含め4つの天体が入っていて、1ハウスが強調されています。
1ハウスは、自分が自分であるための要素をあらわす場所であり、また、自己主張し、自分の存在を周囲に示す場所です。今は、自分が何者であるかを強く意識し、それを確立していくとき、と読めます。

太陽は山羊座の0度です。山羊座というのは、社会とその構造の安定と安全に力を尽くします。そのためのやり方は効率主義。これまでの実例などをもとに堅実に着実に物事を進め、目的に向かいます。
しかし、アセンダントは山羊座ではなく射手座です。アセンダントは射手座の最後にあり、この場所はこれまで学んだ精神性をまとめあげ、山羊座へ繋げていくところです。これは、培った価値のある精神的なもの(射手座)を、現実の社会の中で表現しよう(山羊座)ということになるのだと思います。
アセンダントのある射手座の守護星は木星ですが、その木星は牡羊座0度に位置しており、山羊座の太陽とは90度の関係をとっています。閃いたら即行動を起こしたい牡羊座木星と、確実な成果や具体的に得られるものに対して行動を起こしたい山羊座太陽との間で、葛藤はありそうですが、動き出そうというエネルギーは溢れていると思います。山羊座太陽が、失敗や回り道をすることを恐れず未知の世界にチャレンジできれば、想定していたものを大きく超える成果を得ることができるかもしれません。
そして、その太陽が向かうこの社会での頂点=MCは天秤座。MCが示す天秤座18度という場所は、今はまだ注目されていないけれども価値がある人・ものに興味を向けたり、協力しようとする度数です。太陽が入った山羊座は伝統を重んじる星座ですが、射手座アセンダントと山羊座の太陽、そして天秤座のMCの流れを見ると、主流ではない考えにも目を向けて、その中でも磨きあげられた確かな価値のあるものを現実の社会で展開しようという姿勢があるように思えます。


1ハウスには太陽のほか、金星・水星・冥王星も位置しています。この山羊座にある金星と水星は、牡牛座にある天王星と120度という調和のとれる関係にあります。天王星は新しいものを持ち込もうとします。
水星と天王星の関わりは鋭い知性をイメージします。天王星がもたらす斬新な発想やアイデアを山羊座水星が現実的に生かすことができるものにしていきそうです。
金星と天王星の関わりは、センスの良さを発揮できるつながりです。 調和的なつながりなので、牡牛座天王星の独自の感性が、いい塩梅の個性として発揮されることになります。山羊座の金星なので華やかさは抑えられますが、品の良いものになりそうです。
天王星はハウスの5度前ルールを適用すれば、創作や表現行動を示す5ハウスに位置することになります。ですから、そのセンスの良さを活かした創作活動が出来そうですし、それが自分自身を主張する要素や自分を確立するものになっていきます。

冥王星が1ハウスにあるというのも、強いメッセージがあると思います。
冥王星は破壊と再生の星といわれますが、たとえこれまでのものを一旦リセットしたとしても、また再起できる精神力があります。
冥王星山羊座時代の最後を迎えていますが、その最終段階で1ハウスに冥王星を配置しているというのが、不死鳥のごとく自ら変容させようという強さを感じるところです。

世の中の状況は、悪化していく一方に見えます。
ただ、変化することを恐れなければ、けして悪くはない希望を持てる星のめくりかなとも感じます。
ポジティブに前向きな姿勢を忘れずに、乗り越えていければと思います。

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