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又吉直樹さん 恒星パランリーディング

先日、又吉直樹さんのホロスコープリーディングを記事にさせていただきましたが、今回は、そこに恒星パランのリーディングを加えまして、星読みをしました。
又吉直樹さんの通常のホロスコープリーディングはこちらになります。
恒星パランについて、簡単に説明しますと、恒星パランとは、恒星研究者のベルナデッド・ブレイディさんが提唱した占星術です。
恒星パランは、生まれた日の中で、惑星と恒星のそれぞれが東の地平線(Rise)、西の地平線(Set)、天頂(Cul)、天底(Lcul)のポイントのいずれかに入った時、恒星の力がその惑星を通して表れ、影響するという考え方です。4つのポイントはエネルギーの入口となる場所で、ここから恒星のエネルギーを取り込みます。
この惑星と恒星の関わりを、パランの関係にあると言います。パランした恒星のエネルギーが、惑星のエネルギーと混ざり合い、その人を作る要素になっていくと考えます。

恒星の解釈については
 「ブレイディの恒星占星術」/ベルナデット・ブレイディ著 さくらいともみ訳
 「トランシット占星術」/松村潔著
 「星の舞式 恒星占星術事典」/海部舞著
を参考にさせていただいております。

今回は太陽と月にパランする恒星について、読んでみました。

太陽にパランする恒星は次の4つです。

アンタレス(Antares)   
集中力、全精力を注ぎ限界に挑みます。逆境やチャレンジ、限界を突破することで変容し、それが大きな成果へと繋がります。
俗世的なものに埋もれず、強い勇気と信念、大胆な性格を持ちます。
アルフェラッツ(Alpheratz)
アルフェラッツは、アンドロメダ座の星ですが、もとは翼を持った馬のペガサス座の一部であったところから、自由、素早い動きという意味を持ちます。また、その動きをブロックするものを避けようとします。
デネボラ(Denebola)
多数派に同調せず、集団には溶け込まない性質を持ちます。一般とは異なる生き方、考え方を持ちます。
レグルス(Regulus)
成功や名誉を表し、高いプライドがあります。王様の星で、カリスマ、権威を象徴します。強敵に向かうことで大きな成功を得ますが、報復は失墜につながります。


アンタレスが太陽と関わっているというのは、強い信念を持って、自分の人生を歩んでいく姿を想像します。ただアルフェラッツもあり、太陽が双子座ということも考えると軽やかさもあるように思えます。逆境や大きなチャレンジも、何だかスマートに器用にこなしてクリアしていきそうです。

デネボラは多数派には沿わないエネルギーですが、ホロスコープで太陽のある位置に与えられているサビアンシンボルもまた同じような意味合いを持っています。
サビアンシンボルとは、天体が位置する星座と度数その一度一度に意味が与えられたものです。
太陽が位置する度数のシンボルは「生意気に自己主張する少女トプシー」ですが、このシンボルは、伝統やルールを拒否して自己主張するという意味を持ったシンボルです。
長いものに巻かれず自由であることを望み、自分のスタイル貫く強さを持ちながら、飄々としている。又吉直樹さんの双子座太陽とそれに絡む恒星は、そのように読みとれるように思います。

また、レグルスは地平線に沈むときに太陽とパランする恒星なので、晩年に影響する力とも読めます。寛容さが成功や名誉に繋がるのかもしれません。


ホロスコープでは、太陽は火星と90度の関わりを持っていますので、火星にパランする恒星も少し見ていきます。
火星に絡む恒星は、次の3つです。

ラス・アルゲティ(Ras Algethi)
自然の流れの中で生き、自然の秩序への敬意があります。自分よりも大きなものに従う姿勢があります。人工的な作用を加えずにナチュラルな状態であろうとします。
リゲル(Rigel)
研究、教育、学術に関わる星です。
オリオン座の足にあたる星で、オリオン座は神話では巨人で、その大きな力で活躍する姿が描かれています。ですがリゲルは足にあたる星なので、頂点に立つことよりも研究者や教育者として、社会に貢献していく力として働きます。
カペラ(Capella)
自由と独立を求め、依存や束縛を好みません。また、移動やその速度の速さにも関係し、動いていくことの快適さや心地よさを好みます。
ただ、血気に溢れて好戦的というわけではなく、穏やか姿勢を取ります。
名誉、富、向学心というキーワードもあります。

ホロスコープでは、乙女座火星は双子座太陽と葛藤を生み出す関係にあります。
双子座太陽は自由で、束縛や慣習を嫌うような星の絡みがありますが、乙女座火星には大きな流れに従っていくようなラス・アルゲティが関わっています。火星には束縛を嫌うカペラも関わっていますが、ただ乙女座は、規律やルールを守ることを重視するサイン(星座)です。
この乙女座火星と双子座太陽の間で擦り合わせが行われ、ルールや常識を大きくはみ出ない形で自分を主張していくのかもしれません。


次に、月にパランする恒星は3つです。

ポルックス(Pollux)
カストールと対になる星です。カストールがポジティブな側面から物事を捉えるのに対し、ポルックスは暗い面・ネガティブな側面を入り口にして物事を捉え、裏の面から学びを得ていきます。
まずはネガティブな面から入りますが、やがてポジティブな面(カストール側)と統合していきます。
カストール(Castor)
ポルックスと対になる星です。カストール・ポルックスともに、話の筋の運びにおいて優れており、物書きの方に多い星と言われます。ポルックスは暗い面・ネガティブな側面を入り口にするのに対し、カストールはポジティブな側面から物事を捉えます。
ズベン・エルゲヌビ(Zuben  Elgenubi)
ズベン・エシャマリとともに天秤座の星で、対になります。両方とも社会正義・社会改革に関わりますが、ズベン・エシャマリが個人の利益を求めるのに対し、ズベン・エルゲヌビは個人的な欲を手放そうとします。ズベン・エルゲヌビは無償の奉仕を表し、集団の利益を重視します。

ポルックスとカストールは双子座の恒星で、両方とも物書きの人が持っていることの多い恒星といわれます。同じ星座の恒星ですが、少し離れているので必ずしも両方の恒星が絡むとは限らないという中で、両方がパランしているというのはインパクトがあります。
ポルックスとカストールの両方を持っているということは、何か物事を見るとき、暗い面と明るい面の両側面からアプローチをかけ、全体像を捉えることができるということになるでしょう。
月とのパランですから、自分の関心事などターゲットがあって、それについて両側面からアプローチをかけて探っていくというよりも、日常的にそのような物事の捉え方をする気質(癖?)のような感じなのかなと、思います。
また、山羊座の月というところから見ると、安心・安全を得るため、そして結果を出すための助けに、ポルックスとカストールはなっているのかもしれません。

月とズベン・エルゲヌビとのパランは、ズベン・エルゲヌビが天底(ホロスコープでいうICような場所)に入った時に起こります。この天底に入る星は、意識の奥深いところに流れる力を示しますので、これは又吉直樹さんの土台となる部分に、自分の利益よりも集団としての利益を優先させる性質があると読むことができます。
山羊座の月にとって社会で認められることはとても重要なことですから、このズベン・エルゲヌビの性質はそのまま素直に発揮されやすいのではないかと思います。

以上、又吉直樹さんの恒星パランリーディングでした。
物書きに多いとされるカストールとポルックスの両方を持っていらっしゃるのは、さすが!とおもいましたが、月とのパランというのは少し意外でした。物書きとしての力をツールのようなものとして使っているのかなと、勝手に想像していたので‥‥😅

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。





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