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『水曜日の手紙』週刊たろじい通信第31号

はじめに

この本を読んで得た教訓は、「ウソも方便」ということです。

この本の単行本が発売されたのが2018年。文庫化(Kindle化)が2021年。

かつて実在した「水曜日郵便局」というサービスを元にしたフィクションです。

「水曜日郵便局」とは、誰かが匿名で水曜日のできごとを水曜日郵便局あてに送る。すると手紙がシャッフルされて、また知らない人へと転送される。

ニックネームはわかっても、個人情報はわからない。著者はあとがきで「実際の水曜日郵便局とは違います」と書いています。

しかし2023年現在検索すると「鮫ヶ浦水曜日郵便局は閉局しました」と表示されます。

小説として楽しめるのでよしとしましょう。Kindle Unlimitedで0円です。

今週の読書

なぜ私が「ウソも方便」と書いたか説明します。この本の主人公は3人。

手紙を送る女性、その手紙を受け取る男性、そして水曜日郵便局のスタッフ。

はじめに出てくる「手紙を送る女性」は、自分の今置かれている状況を書かずに、理想として描いた生活を書き連ねます。ここに「ウソ」が生じるわけです。

しかし手紙を受け取ったほうの男性は、それを事実と信用して、生きていく原動力へと結びつけています。

私はどちらかというと女性の主人公(40代)に惹かれました。

旦那さんは町工場の常務です。旦那さんの父親が社長で、母親が専務。

とはいうものの、父親と母親はほとんど働いていません。収入だけを得ています。

旦那さんが身を粉にして働いています。主人公の女性もパート勤めです。

「水曜日郵便局」はお互いに手紙をやりとりします。

先ほど「手紙を受け取る男性」と書きましたが、この男性の書いた手紙も主人公の女性の元へ届いているのです。

お互い、手紙に心を動かされるのですね。

私はこの女性が意を決し、行動にうつしたシーンで涙をこぼしました。

おわりに

人はささいなことがきっかけで変わることができます。

この本は、今の生活になんだかもやもやしている、不満を持っている人に読んでもらいたいです。

「そんなのきれいごとだよ」と思われるかもしれませんが、ものごとは受け止め方でどうにでもなるのです。

このnote記事を読んでくださりありがとうございました。あなたのもとに幸せが訪れますように。

それでは合言葉、「ついてる」(斎藤一人)。

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