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「精神科医が教える幸せの授業」を読んで

樺沢紫苑先生の著書『精神科医が教える幸せの授業』を
読んで、自分にとって幸せとは何かを考えてみました。

本書の中で幸せの定義とされる三つの幸福
①     成功とお金のドーパミン的幸福
②     つながりと愛のオキシトシン的幸福
③     心と体の健康のセロトニン的幸福

①を頂点としたピラミッド型の「幸せの三段重」が
出来ている状態が幸せである条件だそうです。

私は今から約11年前、不幸のどん底にいました。
①     仕事の失敗と借金のドーパミン欠乏的不幸
②     離婚と孤独のオキシトシン欠乏的不幸
③     メンタル不調のセロトニン欠乏的不幸

「幸せの三段重」どころか、「不幸の散弾銃」で
ハチの巣にされていた状況と言ってもよかったでしょう。

そして重度のメンタル疾患を発病して社会的にリタイアし、
人生の先の見えない引きこもり状態になりました。

その間、昼夜逆転生活で一日中ゲームに没頭していた日々。
完全に現実世界から逃避していました。

引きこもり状態になって4年余りが経過したころ、
樺沢紫苑先生のYouTube動画に出会い感銘を受けてから
人生の止まっていた時間が少しずつ動き始めたのです。

まず、日中に起きていられるようになり、
作業所で短時間の作業が出来るようになりました。

その後、3年余りが経過した頃には気力・体力が
回復し、一般事業所で就労出来るようになったのです。

そうして4年余りが経ち、現在に至っています。

相変わらず最低限の仕事しかできず経済的に豊かではなく
離婚後、10年以上パートナーが居たこともありません。
メンタルの調子も安定しておらず服薬もしています。

正直言って一見、不幸な環境の中にいるように見えます。
だけど今、そんなに不幸を感じておらず
むしろ小さいながらも幸せを感じて生きているのです。

どうしてなのでしょうか?

そこでもう一度、幸せの定義とされる三つの幸福の条件を
今の自分に当てはめてみました。


①     成功とお金のドーパミン的幸福

経済的な豊かさはありませんが、自分のやりたいことが
少しずつ成功し始めました。

樺沢紫苑先生の著書の感想キャンペーンにおいて、
「最優秀賞」を頂き、自分の文章に自信がついた事。

その後、その自信をもとにWEBライターにチャレンジし
評価を受けて仕事がもらえるようになった事。

これらは自分とって意義のある大きな成功体験となり、
ドーパミン的幸福を得られるようになりました。

失敗だらけだった私に成功の嬉しさを思い出させたのです。

②     つながりと愛のオキシトシン的幸福

私は『しおんず』という樺沢紫苑先生を慕う仲間が集う
コミュニティに属しています。

このコミュニティに属する方はつながりの意識が高く、
お互いを応援し、励ましあう仲間で非常に居心地の
良いコミュニティです。

これまで私は、FacebookやX(Twitter)に投稿しても
フォロワーにはあまり反応されませんでした。

しかし、しおんずの仲間から沢山イイネやコメントを
頂けるようになったのです。

誰かが応援してくれているという意識が芽生え、
つながりと愛のオキシトシン的幸福を得られるように
なりました。

孤独だった私にはこれ以上の救いはありませんでした。

③     心と体の健康のセロトニン的幸福

引きこもっていた頃、何もせず食べてばかりいたので
一時、体重が100㎏を超えていました。

成人病予防検診を受けた結果もひどいもので
検診結果は当然、要治療判定。

しかし、生活習慣を整え規則正しい毎日を過ごす今、
検診の結果は「オールA」判定になり
体だけなら他の同世代よりも遥かに健康になりました。

心は相変わらずですが、心の健康は体の健康に比例します。
身体的に調子が良いときは精神的にも調子が良いです。

毎日7時間以上睡眠を取り、天気の良い日は散歩に出掛け、
セロトニン的幸福も得られるようになりました。



こうして色々思い返してみた結果、
自分をとりまく環境は不幸なままであったとしても
三つの幸福は得られているのだと気づきました。

悪い環境のみにずっと着目していれば
相変わらず不幸にさいなまれ続けていた事でしょう。

しかし、どんな環境でも幸せである事はできるのです。
本書は改めてそれに気づかせてくれました。

これからも自分の「今の幸せ」を見失わないようにして
生きていこうと思います。


※この感想文は樺沢紫苑先生主催の感想キャンペーンにおいて「奨励賞」をいただきました。

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