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仕草

ペットとのコミュニケーション

家にいる時間が多くなった事もあり生後2か月の子犬をペットショップで買い求めました。それから2ケ月経ちましたが、言葉が通じない割に意外なほど意志の疎通ができる事に気が付きました。人間の赤ちゃんでも生後4か月では、ここまではできないのではないかと思うくらいです。

なぜだろうとよく観察してみると、まず一番のポイントは常にアイコンタクトをしてくる事だろうと思います。家には猫もいますが、猫と違って犬には目に白い部分があって、視線がどちらに向いているかが分かり易い事があります。

嬉しい時や喜んでいる時、怒っている時の目は人間と共通しています。視線がどちらに向いているかで関心を持っている相手が分かります。先日散歩で出会った犬の目が怒っているのに気づき、そちらに行くのを止めた事があります。

一緒に居たい時や触ってほしい時は体を擦り付けてきます。気に入った人や好きな犬には思いっきり尻尾を振って挨拶します。おやつが欲しい時には膝を押して要求してきます。

書店で犬のしつけの本を買ってきて、こちらの意思をうまく伝えられるように勉強しています。同じ様に人同士も仕草によって意志が伝わっている事が多くあり、スムーズな会話をするのに言葉以外の仕草は大いに役立てられると思います。

仕草

言葉に依らない意志伝達の中で仕草は大脳辺縁系に支配されていて、思考を介さない行動です。これは500万年前から変わっていないもので、仕草の示す意味は言葉が分化する前にできました。従って、外国語を知らなくても通じ合える点は大いに役立ちます。また仕草が示す感情や思考は正直で、スパイ学校でも教科として教えられています。

例えば同僚を飲みに誘い断られた場合、動きを止めた体やわずかにひそめた目つきによって相手が言葉を発する前に『ああ、断る気だな』と察する事ができます。ある研究によれば、コミュニケーションの6割以上はこうした『仕草』で行われていると言います。

見知らぬ人が示す仕草も、もっと些細な仕草を正確に読み取る力がつけば私達はもっと生きやすくなります。

ネットで全世界が結ばれてテレビ電話で会議が出来るようになっても私達が会って話そうとするのは、そうしないと本物の会話はできないという事を体験的に知っているからです。交渉事や面接、親子の対話、恋の駆け引きに至るまで、私達の日常には大切なやり取りが詰まっています。仕草の読み方が解る事で今までより何倍も相手の真意をくみ取れて適切な対応ができるようになります。

体の各部分の仕草の意味


☆人前で腕を頭の後ろで組む➡立場が上という意識を持つ
☆腕組みをする➡不快・心配
☆腕を引っ込める➡言い争う
☆腕が重力に従う➡不安・悲しみ
☆腕が重力に逆らう➡喜び

:体の中で最も大脳辺縁系に支配されていて正直
☆小刻みに動く、緩やかに交差する➡快適・自信
☆ぴょんぴょん跳ねるような足➡喜んでいる
☆何かを蹴るような動き➡不愉快・軽蔑
☆話し相手に背く足➡敬遠している
☆両足を足首できつく結ぶ➡ストレスを感じている
☆足が触れ合う➡愛情が深い
☆つま先が上を向く➡ウキウキしている
☆揺れる足➡気分がいい
☆うろつく足➡犯罪を企んでいる
☆座っている人が膝をにぎる➡帰りたがっている

③ 握手した後
☆そのまま➡快適
☆近づいてくる➡好意あり
☆身を引く➡不快か逃げたいと思っている

胴体:人間の前面は弱点が集中しているので守ろうとする
時計をさわる、持ち物で壁を作る、ネクタイをいじる
 シャツの袖を整える、両腕を胃の前で組む➡自分を守りたい
☆体をそらす➡拒否
☆胴体が近づく➡安心した
☆背伸び気味➡言いたい事を強調する為自分を大きくしている
☆体を小さくして首をすくめる➡自信がない
☆身をそらす➡相手と距離を置きたい


☆額と眉の皺➡怒り・心配
☆顎に力が入る➡緊張・緊迫
☆小鼻を膨らませる➡酸素を取り込む 緊迫感・嫌悪
☆目の焦点が固定する➡動揺
☆眉を高く上げる➡大きな自信・快感
☆女性が髪を触る➡ストレスが消えた
☆鼻を高く上げて上から見る➡高慢の表れ
☆話の途中で窓の外を見る、視線を外す➡リラックス
☆口角が目に向かって上がる、目尻に皺ができる➡本物の笑い
☆口角が耳の方に動き、目に表情が無い➡作り笑い

口元
☆爪を噛む・唇を噛む➡弱気・不安・ストレス
☆唇の間から舌を見せる➡しくじった時・うまく切り抜けた時
☆唇をなめる、口を触る➡ストレスを感じている
☆唇をすぼめる➡反対意見を持っている
⑦ その他
☆指をさす、指を鳴らす➡侮蔑・失礼
☆親指を立ち上げる➡自信
☆手のひらを見せる➡謝罪


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