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『流されない人間』になる

『流されない』人間に成長して悪魔に支配されないようになるには智慧を高める必要があります。これは親として子供を教育する際にも必要です。

智慧

智慧は『流される』事の無い人間の様に常に自分の心を肯定的思考習慣で動かしている人にしかもたらされません。『流される』人間や常に否定的な思考に支配されている人は非常に基本的なものを除いて智慧を得る事はありません。

時間は自分の意識を肯定的思考習慣に従うように訓練する人にとっては友人、否定的思考習慣へと流される人にとっては敵です。全ての人は『流される』人か、そうでない人かに分類できます。

『流される』人は絶えずそうでない人や悪魔の言いなりになるしかありません。そして、その関係は時間の経過と共に固定化されていきます。明確な目的も目標も持たず、流されてばかりの人生を送っていると『流される』事の無い人間や悪魔に支配され、その支配の力は時間が経てば経つほど強く永久なものになっていきます。

智慧とは自分と大自然の法則を結び付け、大自然の力を自分の為に使う能力の事です。また自分と他人を結び付けて彼らから調和的、自発的な協力を得る事で望み通りの人生を創造する能力の事を言います。

知識を智慧に変えるには時間と智慧を求める強い思いが必要です。智慧は決して口を開けて待っていれば誰かが与えてくれるようなものではありません。前向きな思考を保ち、自分から努力を重ねてようやく得る事ができます。

大抵の人は40歳を超えてから智慧を得ます。それより若い頃は色々と知識を集める事や、それを活かして計画を立てるのに忙しく智慧をつけようにも、そんな余力がありません。

義務

義務と言う言葉は、むやみにしかも多くの場合間違って使われています。どんな人も先ず初めに義務を負うべきは自分自身に対してです。全ての人は幸福で充実した人生を自分に与えるという義務があります。それを達成し、もはや自分の願望実現の為には時間もエネルギーもそれほど必要なくなったという人だけが他人を助けるという義務を負います。

親は子供に対して自分が持っている知識を与えるという義務を負っています。ところが子供を助けるどころか反対にダメにしている親が多くいます。彼らは義務と言う言葉の意味をはき違えて子供たちを甘やかせてばかりいます。本当は子供たちが自力で知識を得るように仕向けていかなければならないのに。

子供に手助けしすぎる事は、かえってその子供たちを『流される』習慣に導き、何事にも明確でいられない様にさせてしまいます。

子供達に必要なのは、失敗はそれに見合うだけの成功の種を含んでいるという事です。労せずして得たものはどんなものでも恵みどころか時には禍をもたらす事があります。親としてはショッキングなアドバイスかも知れませんが、有用なアドバイスです。

子供に自由と責任を与える

子供は成長し、やがて家を出ます。何もできない赤ちゃんがいつの間にか大人になり、親の目の届かない所でビールを飲んだりセックスしたりするようになります。そんな子供が成長するペースに付いていく事が子育てには必要です。子供の成長に合わせて、より大きな自由と責任を与えるのが親の役目です。代わりに手を出したくなる事も多いでしょうが我慢しましょう。

自分で目玉焼きを作らせて、あるいは自分で木工作品にペンキを塗らせなければなりません。子供に自由と責任を与えるのは、微妙なバランスが求められる難しい仕事です。手に負えないほどの責任を与えてはいけませんが、いつまでも子ども扱いしても成長が遅れます。

最初に目玉焼きを作らせたり木工作品にペンキを塗らせたりする時は失敗する事を覚悟しなければなりません。フライパンの外に玉子を落とすかもしれないし、作業場の床にペンキをこぼすかもしれません。

その惨状を見ると『まだムリだ』と言いたくなってしまうでしょう。しかしまともな目玉焼きが作れるようになるには、玉子を何個か無駄にしなければならないし、ペンキがきれいに塗れるようになるにはペンキ一缶をぶちまけるつもりが必要です。

親は子供が何でも最初から完璧にできる事を期待してしまいます。非現実的なのは親の期待の方です。成長とは失敗の連続なのですから。

子供は成長します


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