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チームワーク

組織として仕事をする時、上下や横との人間関係をうまくやっていくには様々な気遣いが必要です。以前に勤務していた会社で、新しい部署に配置換えになった後、部下に朝の挨拶をされた際に横を向く人がいて、批判の対象になっていました。彼は事業部長経験者でかなり地位が高い上司でした。どのような地位の経験があってもチームワーク作りに気を遣う事は大切です。

承認の欲求

衣食住や愛情などの生きていく為の基本的な欲求が満たされると次は他人から尊敬されたいという承認欲求に駆られるようになります。相手の価値観や存在感を認めてあげる事により相手はこの上ない幸福感に満たされる為にあなたに対して好感と親しみを寄せます。

人は身体に触れられる事や、優しい言葉やねぎらいの言葉を投げかけられると知らず知らずのうちに存在感が高められるため相手に好感を寄せるようになります。中でも簡単で特に効果的なのが挨拶です。

例えば今まで『こんにちはAさん』とか『お早うB君』といった挨拶をしていたとしたらこれからは相手の存在を認める言葉を付け加えてみるといいでしょう『こんにちわAさん、風邪の具合はどうですか? 熱は下がりましたか』とか『おはようB君、昨日は残業ご苦労様、今日も頑張ろうね』とか

また『ありがとう』の次に例えば『君の入れてくれるコーヒーは本当においしいね、まるで喫茶店で飲んでいるみたいだ』社会生活や人とのつながりで、自分という人間を認めてもらいたい、他人から評価してもらいたい。敬われたいという欲求に人は強い反応を示します。

自分の仕事という感覚で取り組む

『進んで負えば重荷も軽い、いやいや持てば半紙一枚でも重荷になる』とは昔から言われている格言です。

作業(JOB)は言われた事だけをすればいい。体を動かして、決められた通りにこなしていくだけです。同時に使役としての要素を持ちます。従って仕方なしにいやいやする事が多い。作業は『させられているという消極的で受動的な相対感覚の為に身が入りません。そこにはいつでも責任転嫁への逃げ道があります。飼い主に命じられて動く犬のようなものです。

Workでなければ犬と変わらない

その一方仕事(WORK)とは『私がしている』という積極的で能動的な感覚的自覚があります。当然責任感も伴います。

以前展示会に出展の為に毎年ドバイに出張しました。日本からも5-6人で会社のアパートで雑魚寝をしましたが毎朝の食事は私が早起きして準備しました。メンバーに『美味しい』と喜んでもらえるとそれがすごく嬉しかったという思い出があります。

ただ社長が作ってくれたものを残すのは失礼と思い、食べ過ぎて腹痛を起こした研修生の人が居ました。その時は反省しました。複数のメンバーで、中近東へ工事に行く時もホテルの部屋で朝食の準備をするのは楽しみでした。

どんな些細な事もたとえそれが腰かけ的なものであっても、作業であっても自分が取り扱う以上は自分のものとして自分という存在の誇りにかけて、使命感を持って自分の仕事として取り組む事は大事です。

自分の仕事として取り組むか、作業として取り組むか。作業にはその都度片付けたという開放感はありますが、仕事には自己実現を伴う達成感があります。自己実現とは自分が取り組む仕事をして『やった、やれたぞ』という自己発見・自己拡大・自己充実からくる自己成長に向けた生きがいを実感します。

この為、自分のものとして自分から進んで受け止めた仕事をしても疲れません。それには新しい自分との出会いと発見があります。結果としてそういう自覚を持つメンバーが集まるチームはいい仕事ができます。グループIQが高まり、いいチームワークができます。

嫌々仕事をすると、使役させられているという自分の肉体疲労から、ついには心労となり身心のバランスまで失ってしまう事があります。誰もが気を付けるべき事だと思います。

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